2024年9月30日

諸物価高騰

Photo_20240925151201 北海道大学植物園のリス=札幌市

 だんだんと動きが出てきた。コロナ以降これまで中止されていた催し物が再開されるなど徐々にではあるがコロナ前に戻りつつあるように感じる。だが、イベントなどはリアルとリモートのハイブリッドなど、コロナ前とは開催方法が違ってきている。

 コロナと人手不足によって変わったのは飲食店や小売店である。飲食チェーン店ではオーダーがタブレットになってきた。しかも厄介なのはチェーン店によってオーダーの仕方が異なることだ。何度も同じ店に行っているのなら慣れるだろうが、なかなか要領よくいかない。

 小売店もそうだ。支払いがセルフ化され、客が購入商品のバーコードを読み取らせるようになってきた。これまで店員が行っていた業務を客にやらせているのだが、それに対する見返りはない。しかもキャッシュレス決済が増えつつある。飲食店にしろ小売店にしろ、高齢者には大変な時代になってきたものだ。

 それと同時に物価高である。ラーメンも1000円時代になってきた。ハンバーガーも700円、800円が相場になっている。その他の様々な商品も9月にはたくさん値上がりした。10月にはさらに多くの商品の値上げが予定されているという。郵便料金も通常はがきが63円から85円に約35%、定形郵便物(通常の手紙)も84円から110円に約31%の値上げだ。

 さらに、世の中の動きがだんだん出てきたので出張の機会も増えてきたが、ホテル代の高騰には困る。ビジネスホテルでも、今や1万円以上になっている。まったく大変な時代になってきたものだ。

2024年9月23日

ネット情報と新聞

Photo_20240916094201 「そよ風と遊ぶ道」=北海道苫小牧市

 いつも散髪をしてもらうBarberのT君が最近事務所で新聞を取るようにしたという。T君とは新宿西口の某ビル内にある理髪店に勤務しているころからの付き合いなので長い。新宿の店に配置転換になる以前はドイツのハンブルグの店にもいた。その後、日本橋の店や東京駅の地下街にある店に転勤になったが、その都度、勤務先の店まで通って散髪してもらっていた。そして10年ぐらい前に独立して銀座の四丁目交差点から300mぐらいの所に店を構えて営業してる。

 T君はなかなか多才で音楽のライブ活動などもしているし、いろいろな講習会などにも通って各種の資格も取得している。1人で理髪店をやっているので仕事では時間的な制約がある。だが、それ以外の自分の時間は自由にできるのが自営業者の良さでもある。

 ところで、なぜ新聞を購読するようになったのか。ネットでもニュースは読んでいる。だが、それだけで良いのだろうか、と思い至ったようだ。ネットでは、ニュースにしても自分に関心のあるものだけにアクセスが集中する。特定の分野に偏ることの弊害に気づいた。社会全体を俯瞰する眼がなくなってはいけない、と考えるようになったのだという。

 アメリカの大統領選挙がもうすぐ始まる。その前哨戦が全米で展開されていて、日本でもニュースとして報道されている。驚くのは公の場でウソ(と思われる)や、対立候補の悪口を平然と言っていることだ。しかも、熱狂的な支持者はウソ(と思われる)を信じて疑わない。相手に対する悪口や誹謗中傷には拍手喝采で盛り上がる。誰を支持するかは自由だが、自分たちに都合の良いことしか聞く耳を持たず、異なる意見は排除する。それが「民主主義」の国の選挙かと驚くのである。

 日本に限らず新聞は苦戦している。ネットのニュースサイトに押されて部数を減らしているからだ。そのような中で、購読部数が少ない地方では宅配を止める大手新聞も出てきた。心配なのは、ますます自分に関心のあるニュースしか読まなくなり、自分と異なる意見は排除するようになってしまうことだ。自民党の総裁選挙の立候補者の中にはウソや居直り、分断を指向する候補者がいる。実質的には総理大臣を選ぶことになるのだが党員以外には選べない。日本も分断社会に戻ることが心配だ。

2024年9月16日

温度コントロール

Photo_20240909091601 烏森神社=東京都港区

 まだまだ残暑(なのかな? それともまだまで暑中かな)が続くが、さすがに夜などは一時期より多少はましになってきた。だが、困るのはエアコンの温度調整だ。最も暑い時期はエアコンをかけないと寝れない。だが、一時よりも夜は少し暑さがましになってくるとエアコンをかけたままでは夜中に寒く感じるようになってきた。それが困るのだ。

 エアコンを切ってしまうとまた暑くなって眠れない。そこでエアコンをかけることになるのだが、冷房なら何度に設定すれば良いのか。冷房ではなくて除湿か、それとも送風か。夜中に目が覚めてそんなことを考えながらリモコンをあれこれ操作している。これでは寝不足になってしまう。

 たまに比較的涼しい夜はエアコンを切って窓を開けて寝る。すると、窓から微風が入ってくる。これが何とも気持ち良い。小さいころ、日陰に縁台をおいて上半身裸、半ズボンで昼寝をしたころのことを思い出す。あのころは冷房などなかった。田舎の貧乏な我が家には扇風機すらないころの、あの微かに吹いてくる風の心地よさ。それにしても不思議なのは、むかし木陰で裸で寝ていても蚊に刺されたような記憶が残っていないことだ。

 ともかく寝苦しい夜は、幼いころの夏の想い出など、いろいろなことが頭の中を駆け巡り、熟睡できずにウトウトと時間が過ぎて朝が来る。あぁ、今日も寝不足で集中力に欠けて生産性が劣る一日を何とか過ごさなければならない。何があっても原稿締切りは厳守である。

 地球温暖化の影響なのか暑さが半端ではない。それに加えて年齢と共に自分の体の温度調整が難しなってくる。ともかく熱中症にはならないように9月も乗り切らないといけない。

2024年9月 9日

新たな発見?

Photo_20240904201501 益子焼窯元共販センター=栃木県芳賀郡益子町

 昨年12月以来、約9カ月ぶりで新潟に行った。ところが新しい発見? があったので驚いた。

 20数年間は日野市に住んでいた。そのため東北、秋田、山形、上越、長野、北陸の各新幹線で出張する時は、在来線で大宮駅まで行って、大宮から新幹線に乗った。帰りも大宮駅まで新幹線できて在来線に乗り換えていたのである。7月に茨城県の守谷に引っ越したので、新潟に行くのに久しぶりに上野駅から上越新幹線に乗った。つまり、上野~大宮間を新幹線の車窓から眺めるのは20数年ぶりである。

 たまたまD席だったので進行方向左側になった。上野を出てから窓の外を見ていたら新たな発見? に驚いたのである。

 王子から赤羽までの間には飛鳥山や八幡山、その他の高台があり木々の緑が目に付く。そうか、この辺は武蔵野台地の縁で、高台になっていたのだ。日野に移る前はやはり茨城県に住んでいたので、新幹線の窓から何気なく見ていたはずの風景なのだが、20数年ぶりに見ると新鮮な驚きだった。帰りの新幹線もD席だったので、今度は進行方向右側である。大宮を過ぎてから上野までの間、意識的に窓の外をみていた。

 こんなことも出張の楽しみの一つだ。まだ当分の間は、取材の旅を続けよう。

2024年9月 2日

国政より我が議席

Photo_20240827173901 筑波スカイラインより男体山を望む=茨城県つくば市

 自民党の総裁選をめぐる動きが連日ニュースになっている。立憲民主党の代表選もあるのだが、報道の量からいったら大きな差だ。公明党も9月に党大会を予定していて、山口代表が続投するのかどうかが焦点の一つだが、マスコミの報道は少ない。

 自民党は麻生派(志公会)を除いて派閥はないことになっている。そのため多数の立候補が予想されている。かりに10人が立候補するとしたら推薦人だけで200人になる。それを考えても最初の投票で決まる可能性はほとんどないだろう。決戦投票になるのは間違いない。

 自民党の総裁選をめぐる報道で感じるのは、国民と国政という視点が欠落している点である。現在の議席数なら自民党総裁は総理大臣になる。だから本来なら候補者間では国政的な観点から政策論争があるべきだし、総裁を選ぶ人たちも総理を選ぶのだという自覚が欲しい。

 だが、総裁候補者も総裁を選ぶ人たちも「次の選挙でできるだけ議席を減らさない人を総裁に」という認識しかないように見える。自民党の総裁を選ぶのは党員なので、党外の人間が何を言っても仕方がない。だが自民党総裁ほぼイコール総理大臣ということになると党外の我々も無関心というわけにはいかない。

 議員よりも一般党員の方が国民(有権者)の感覚に近いはずだ。そこで決選投票になったら、議員の人たちは自分の選挙区の一般党員の意向を尊重すべきだろう。そうしないと次の選挙でできるだけ自民党の議席を減らさないような人が、国政を担う総理大臣になってしまう。国民にとってこんな不幸はない。

 このようなことばかりやっているのなら、総理大臣は国民の直接選挙によって選出するようにすべきだ。

2024年8月26日

三世代共生

Photo_20240819090801 近所の公園の夏祭り=茨城県守谷市

 守谷市に引っ越して約1カ月と3週間が経つ。雨が降ったり早く家を出ないと約束の時間に間に合わない日を除くと、ランニングしたりウォーキングしたりムリのないようにその日のスケジュールに応じて1時間~2時間ほど毎朝出歩く。

 その日の予定と気分次第でコースをいろいろ変えて目新しさも楽しんでいる。近所には公園がたくさんあるし、住宅街にも街路樹が植えられていて歩いたり走ったりするのも気分が良い。また、鬼怒川の土手を歩いたり、小貝川の土手を歩くこともでき、自然に恵まれている。

 そのような中で最近気づいたのは、自分が引っ越してきた地域は三世代が共生しているエリアだということだ。守谷市(昔は町だったが)で住宅が開発され始めたのは自分の記憶では約半世紀前だった。その当時は日本の高度経済成長期で、都内に通勤する人たちが転入してきた。その人たちを転入の第一世代とすると、すでに子どもたちは独立して家を離れ、現在は高齢者夫婦や高齢者の単身世帯になっている。

 具体的な資料の裏付けはないが、その後、転入が再び活発化したのは東京の秋葉原とつくば市を結ぶつくばエクスプレス(正式名称は常磐新線、愛称はTX)が開通した2005年(8月24日)前後からだろう。その人たちが転入の第二世代といえる。その後も転入が続き、子供たちは高校生や小中学生、あるいは就学前の児童などである。

 転入第二世代は転入第一世代の子供に相当するような年齢で、さらにその子供たちは転入第一世代からすると孫のような年だ。つまり直接的な関係はないのだが、地域全体でみると三世代がバランス良く共生しているエリアのように感じる。

 転入第一世代と同じ年齢層の人たちは、東京23区内や郊外にたくさんいて約半世紀前に建売住宅や団地などに入居した。その人たちの子供は成人して家を離れ高齢者だけの世帯が増えてきた。しかし、守谷市のようにその人たちの子供の年齢に相当するような人たちが、その地域に転入してこない。当然、孫のような世代も少ない。このようにして東京23区内の一部や郊外の団地の多い地域では高齢化が進んでいる。

 また、住民の高齢化と同時進行で地元の個人経営の商店の人たちも高齢化。顧客の高齢化とともに売り上げも減り、後継者がいないので閉店していく。量販店の店舗も売り上げが減少すれば撤退する。さらに定年退職者が増えれば通勤用の路線バスの乗客も減るので便数を減らしたり、路線が廃止される。こうして都区内でも「買い物難民」ができてくる。

 これからは、血縁関係はなくても三世代が共生するような地域政策が重要になってくるだろう。もっとも、そんな聡明な政治家などいないので守谷市は偶然の結果に過ぎない。ところで、都心のタワーマンションは半世紀後にはどのようになっているだろうか? 50年後の当コラムのテーマができたぞ!

2024年8月19日

目の前を時が過ぎていく

Photo_20240814143201 浅草寺=東京都台東区

 16日から17日にかけて台風7号が関東地方や東北地方の太平洋側に接近した。新幹線や在来線、航空機やフェリーの運休や減便など公共交通機関にも影響が出た。お盆の帰省や夏休みの旅行などの時期だったので、予定の変更を余儀なくされた人たちも多かった。

 観光地やテーマパーク、お土産屋、ホテルや旅館などは「稼ぎ時」だったので、売上減少などのダメージは大きかっただろうと思う。自然には勝てないのであきらめざるを得ない。

 世の中は夏休みやお盆休みなので、この時期は取材のアポイントも難しい。では家で原稿を書くかといっても、集中できないので仕事にならない。毎年のことだが、休むでもなく、仕事をするでもなく、ついダラダラと過ごしてしまう。とくに16日は台風が徐々に接近してくるというので、1日中ソファーに座ったり寝ころんだりしながら過ごした。ボーッとガラス戸越しに外を眺めていて、ふっと四半世紀以上前のことを思い出した。

 あれは1997年6月だから、もう27年も前になるのか。アメリカの3PL企業の視察を企画し、参加者を募ってサンフランシスコ、ロスアンゼルス、サンディエゴなど西海岸の企業を回った。ロスアンゼルスで半日の自由時間があり、参加者はそれぞれ好きなところに観光に出かけた。だが自分1人だけはホテルでじっとして過ごしたことがある。

 出発前から少し風邪気味だったのだが、ますますひどくなってきた。しかし、自分は企画者であり帰国してから視察報告書をまとめなければならないので、訪問先には行かなければならない。そこで半日の自由時間は何もしないでホテルでのんびり休むことにしたのである。だが、自分の部屋の窓から見えるのは空や高層ビルばかり。ホテルのロビーに移動して、そなえつけのソファーに座って街路を行き来する人たちを見つめていた。

 その時、アメリカにまで来て何もしないでじっとホテルの窓から外を眺めているなんて、なんてムダな時間を過ごしているのだろうと最初は思っていた。だが、フッとひらめいたのである。いやそうじゃない。外国で何もしないで窓の外を見つめながら、ただ時が流れていくのに身を任せているなんて最高の贅沢な時間ではないか。この素晴らしい時間をより有意義にするため、雑念を払って頭の中を空白にしようと努めた。

 台風7号の接近で、雲の切れ目から日が射したと思ったら、時おり強い雨や強風が繰り返すのを見ながら、四半世紀以上も前のことを思い出した。すると、仕事のことなど考えずに時が過ぎるのを楽しもうという気になってきたのである。

2024年8月12日

猛暑の中の取材

Photo_20240806152701 雷門=東京都台東区

 8月の上旬から中旬は飛行機や新幹線を使った出張はできるだけ避けている。旅行者や帰省客で混雑するからだ。それでなくてもインバウンドが増加しているのに、夏休みで出かける人たちが増える時期の長距離出張は疲れる。

 だが、どうしても新幹線で出張しなければならない仕事が入ってきた。3日後に滋賀県まで行ってほしいという急な話である。その日は16時から新宿区内で予定が入っていた。15時30分ぐらいには新宿駅まで戻らなければならない。そこで早朝の新幹線で京都まで行き、湖西線で守山市まで行った。用件を済ませるとすぐに駅に戻り、京都からは品川まで新幹線で新宿区内の予定先には15時50分に入れた。

 新幹線も通常よりは混んでいたが、しかし、予想していたほどの混雑ではなかった。もう1日か2日遅かったらチケットを取るのも大変だったかもしれない。

 その翌日は埼玉県内の企業に取材に行ったが偶然には驚いた。取材で訪ねた日が同社の51回目の設立記念日だったのである。双方の都合でアポイントを取ったのだが、その後、ホームページを見て設立記念日なのを知った。まったくの偶然である。

 そんなこんなで猛暑の中でも走り回っている。若い頃の取材では真夏でもスーツにネクタイだった。山手線は冷房が入っていたが、それより少し前は電車の一番前と一番後ろの車両しか冷房が入っていない時期があった。漫才で「運転手さんと車両さんだけ良い思いをしている」といった定番のセリフがあって笑ったものだ。地下鉄の車両に冷房が入ったのは地上を走る電車より遅かった。地下なので高温と湿度には辟易したものだ。

 しかし現在は、ノーネクタイで上着なしが普通になった。また猛暑でも電車などの乗り物で移動している間は、一息つけるのでありがたい。

2024年8月 5日

心技体

Photo_20240731152001 狭山湖=東京都東大和市

 パリ・オリンピック・パラリンピックが開催されている。テレビでは多くのチャンネルでオリンピックを放送しているので、つい観てしまう。正直にいえば観ざるを得ないような状態だ。前回の東京大会もそうだったが、あまり熱心に観ようという気にはならない。だが、オリンピックの期間中はテレビでオリンピック以外の番組の選択肢が少ないので、なんとなく観ているような状態だ。

 今回のオリンピックでは「心技体」ということを改めて考えさせられるシーンもあった。

 「われ未だ木鶏たりえず」‥‥第35代横綱の双葉山は70連勝のかかった大一番で安芸ノ海に敗れ、連勝が69で止まった。館内にはたくさんの座布団が舞ったというが、双葉山は敗れた後はいつものように土俵に一礼をして花道を下がったという。そしてその夜、知人に当てて打った電報が先の文言だったといわれている。今風にいえば、連勝が途切れた夜に親しい人に送ったメールというところか。

 相撲では「心技体」といわれる。「技」と「体」だけではなく、「心」が伴っているかどうか。この3つが揃ってこそ大横綱と評される。「技」と「体」を鍛錬する過程で「心」も成長してくるのが理想だ。これは多のスポーツに当てはまるだろう。オリンピックに出場するような選手は、その競技においては世界のトップレベルの「技」と「体」に達している。だが「心」が伴っていなくても、「技」と「体」だけ優れていれば試合に勝つことはできるだろう。「心」は日ごろの練習だけではなく、負けることの悔しさや悲しみなどを知り、それを越える過程で成長するのかも知れない。テレビでオリンピックを観ながら「心技体」といった言葉を思い出した。

 まだオリンピックは終わっていないが、これまでの競技では日本の選手に不利な判定が出されるような場面がいくつかあった。身びいきかも知れないが、そんな場面をいくつか目にした。また、いろいろな競技で日本以外の国の選手に対しても不可解な判定があった。

 審判員にも、判定が適切だったかどうかを評価する制度を採り入れるべきだ。オリンピックで審判を務めるような審判員は審判の「技」と「体」は優れているだろう。だが、微妙な判定を瞬時に判断するには「心」も大きな要素を占めてくる。個人の感情は抜きに第三者に徹して公平、中立であるかどうか。審判員の技量も客観的に評価する制度を採り入れることで判定のレベル向上を図る。選手たちの世界最高のパフォーマンスは、最高レベルの判定があって輝くし、たくさんの人に感動を与える。

 それにしても観ていて可哀そうになったのは、セーヌ川で泳がされたトライアスロンの選手たちだ。選手自身も複雑な気持ちだったのではないだろうか。セーヌ川をきれいにするだけではなく、開催者自身の「心」の浄化が必要だ。

2024年7月29日

諸手続きもほぼ一段落

Photo_20240726215701 永代橋よりスカイツリーを望む=東京都中央区・江東区

 今月は忙しかった。7日に住居兼事務所を引っ越し、それに伴う各種の手続きを、通常の仕事と併行して行ったからである。転出、転入届の提出はもとより、電気、ガス、水道などの契約解除と新規契約。これらは昔から生活に必要だったが、現在ではネット環境の整備も不可欠になっている。ネットが無ければ仕事ができないだけでなく、今やは日常生活にもWi-Fiが必要になっている。


 また自分にとっては新聞も欠かせない。旧所在で購読していた新聞販売所に連絡すると、引っ越すまでの約1週間はサービスで無料配達してくれた。そして新住所をエリアにしている販売所への連絡もスムースで、引っ越し翌日の朝刊から宅配された。新聞は購読者が減少しているので、読者の引き継ぎにはかなり気を使っているようだ。

 それに車も必要なので、地元の警察署で運転免許証の住所変更と、併せてナンバーの変更に必要な車庫証明書の発行申請もした。すると、免許証の住所変更手続きの窓口の女性が、「ひょっとして〇〇君のお父さんとお母さんですか」というので驚いてしまった。長男の小中学校の同級生だったのである。上さんは中学時代の彼女を覚えていた。最初は気づかなかったが、彼女と分かったら昔と変わっていないと懐かしがっていた。何でも、長男から免許証の住所変更に行くかもしれないとメールが入っていたらしい。そして我々が帰るとすぐに、「さっき住所変更に来た」というメールが長男のところに行ったという。

 大変だったのは車のナンバーの付け替えだった。自分で古いナンバーを取り外して、新しいナンバーを付けなければならないからだ。炎天下での作業で、しかも古いナンバーのネジがなかなか外れない。何はともあれ良い経験だった。

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