ドラマより劇的

   Photo_20230324081201 日本銀行前の桜=東京都中央区

 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表(侍ジャパン)が優勝した。1回目と2回目にも優勝しているが、率直にいって、当時はアメリカの本気度が今ほどではなかった。今回はアメリカも、投手はともかくバッターに関してはベストに近いメンバーで臨んできたので、ワールド・ベースボールの名にふさわしい優勝だったように思う。

 それに、まるで筋書きのあるドラマのようだった。いや、ドラマ以上に劇的だった。とりわけ準決勝での村上選手の逆転サヨナラの1打などは、映画の1シーンのようで感動的だった。さらに決勝のアメリカ戦では、9回2アウトで大谷投手とトラウト選手が対決。どちらもエンゼルスのスター選手が投打で真剣勝負を演じ、三振で日本が優勝を決めた。まさに計算されつくしたドラマのラストシーンのようである。

 さらに佐々木投手をはじめ若いピッチャーの活躍。13安打で大会記録を更新した吉田選手、準決勝の9回裏に代走で起用されて快足を発揮した周東選手など、各選手が自分の持ち味を発揮し、全員野球で優勝をつかんだ。テレビで見ていても、ベンチの雰囲気が過去のチームとは全く違うように感じられた。

 また、日系アメリカ人のヌートバー選手が日本代表として活躍した。ヌートバー選手は、楽天の田中将大投手や、現在は現役を引退したが「ハンカチ王子」といわれて甲子園を沸かせた斎藤佑樹投手などが高校選抜でアメリカに行った時のホームスティ先の少年だったという。その少年が今では大リーガーになり、日系アメリカ人として初めて日本代表に選出されるなど、これもドラマのようだ。

 投打に活躍してMVPに輝いた大谷選手と、年長者としてチームを支えたダルビッシュ投手はともに日ハム時代には当時の栗山監督の下でプレーした。日ハム時代に栗山監督がいなかったら、現在の大谷選手の「二刀流」はなかったろうと思う。今回のWBCでも選手それぞれの個性と特徴を活かす栗山采配が光っていた。栗山監督の選手を「信じて任せる」姿勢は、スポーツチームの監督だけでなく、様々な組織の長が学ぶべきだろう(全員が能力の高いメンバーだから可能なのだが…)。さらに、「今日だけは憧れを捨てて勝ちにいこう」という大谷選手の言葉も、なるほどな、と感心させられる名言だ。

 一方、侍ジャパンのWBC優勝で割を食ったのが岸田総理大臣だ。電撃的なウクライナ訪問のニュースが霞んでしまった。野球に例えるなら同点で迎えた9回裏2アウトの場面で、3塁ランナーの岸田選手が、意表を突くホームスチールでサヨナラ勝ちといったところ。しかし、テレビも新聞も侍ジャパンを大きなニュースとして扱った。WBCのニュースより、尺も短く(テレビ)、スペースも小さい(新聞)。さらに「侍ジャパン WBC優勝」ではいくつかの新聞が号外を出し、その1紙を都心の街頭で受け取った。だが、「岸田総理 ウクライナを電撃訪問」の号外を少なくとも自分は確認していない。いっせい地方選挙が近いのに完全に思惑が外れてしまったようである。これって、全マスコミが挙って「偏向報道」をしたことになるのかな?‥。

2023年3月20日

桜が開花

 

Photo_20230315085601  出会いと別れの季節=東京都立日野高校近くの浅川河川敷

 今年は桜の開花が例年よりも早い。桜から何を連想するか? 今から約20年前になるが、桜の季節にある地方の県庁所在地に出張で行き、駅を出て歩いていたら地元のラジオ局の人から「満開の桜から何を連想しますか」とインタビューされた。そこで「出会いと別れ」と答えたら、一瞬、キョトンとされたというエピソードを当コラムの2012年4月2日づけ「出会いと別れ」で書いた。そう、自分が桜から連想するのは出会いと別れである。だが、若いインタビュアーにとっては想定外の答えだったのだろうと思う。

 近くの浅川の土手を走ったり歩いたりしてる時に1本だけ咲いている桜をみた。都立日野高校の近くの河川敷である。高校3年生にとってはちょうど卒業の時期だ。3年間を過ごした同級生との別れだが、同時に新たな出会いの季節でもある。また、まもなく新入生が入学してきて新たな出会いが始まる。

 しかし、今年の卒業生に対しては複雑な思いが頭をよぎる。というのは高校に入学以来、この3年間はほとんどマスク生活だったからである。もちろん、それだけなら全国の高校3年生や中学3年生も同じだ。だが、日野高校は事情が違う。古い校舎を取り壊し、新しい校舎を建設中なので、高校生活の3年間をほぼ仮校舎で過ごしたことになる。仮校舎で、しかもマスク生活の高校3年間だったのだ。

 そんなことから、同校の近くの河川敷に1本だけ生えている「孤高の桜」をみながら、様々な思いが頭に浮かんできた。

2023年3月13日

くしゃみ・鼻水

Photo_20230309142901 燈明堂=神奈川県横須賀市西浦賀

 「くしゃみ・鼻水」‥‥。これは風邪薬のコマーシャルではない。もっと正確にいうと「涙・くしゃみ・鼻水」で、花粉症である。

 当コラムの2012年4月16日に「花粉症の経済的損失」と題して、初めて花粉症になったと書いた。今から11年も前だが、その時の症状は両方の頬が日焼けしたようになって、やがて痒くなったので医者に行ったら、花粉症皮膚炎と診断された。医師の話では肌の敏感な人が罹りやすいのだという。そこで、当方を「面の皮が厚い奴」と思っている人がいるだろうが、根拠のない偏見であることが科学的に立証されたと宣言したのである。

 さらに、花粉症については昨年(2022年)4月25日づけでも「花粉症か?」のタイトルで書いている。11年前のコラムで書いてからは、その後、特に花粉症の症状らしきものはなかった。だが、昨年はくしゃみや鼻水で悩まされたのだ。ところが今年は花粉の量が昨年よりもかなり多いように感じる。これほど酷い症状は初めてである。

 「涙・くしゃみ・鼻水」が昨年よりもずっと酷いので、会う人ごとに訊くと、結構、花粉症で困っているという人が多いことに驚く。何人かの人が、今年はこれまでなかったような酷さだという。どうやら自分だけではないようだ。

 花粉症は集中力が低下して生産性が落ちる。花粉症がもたらす経済的損失はどれほどのものだろうか。

2023年3月 6日

確定申「酷」

Photo_20230302074001 浦賀の渡し船=神奈川県横須賀市

 やっと確定申告が終わった。忙しいのに、わざわざ金を払うために出向くようなものだ。ネットでも可能だが、自信がない。操作を間違って余分に支払うようなことになったら大変なので、毎年、地元の税務署に行く。

 だが、結局は会場でスマホから申告することになった。政府の方針らしいが、入力が上手くいかないとイライラする。なんで、こんなにまでして金を払わなければならないのか。自主申告とかIT化とかいうものの、煩わしい手続きを納税者に肩代わりさせてやらせているに過ぎない。

 さらに10月からはインボイスだ。「軽減税率」などいう一時的なまやかしで零細規模の、とくに飲食店には会計システムなどで迷惑をかけておきながら、軽減税率と抱き合わせのインボイスで、今度はあらゆる業種の零細業者に大迷惑をかけている。インボイス制度の導入で撤退する零細業者が出てくるだろう。詳細は省くが、取材したところ軽トラックの自営業者は、来年(2024年)の確定申告後に事業継続をあきらめる人たちが増加すると予想される。

 ところで自分自身はどうかというと、1人のだけの会社だが有限会社と、個人の両方で仕事をしている。そこでインボイス対応だが、1月16日づけの当コラム(「インボイス制度」)に書いた時点とは状況が変わってきた。法人は登録がすんだが本則かそれとも簡易で行くかはまだ流動的だ。それに当初は個人は登録しない方針だったが、その後、個人でも登録することにして現在、税理士に申請手続きをお願いしている。

 それにしても確定申告にいってスマホから自分で申告するようにいわれて疲れてしまった。申告に時間がかかったので終わったのが昼近くになり、飲食店に入ったら今度はタブレットからの注文だ。デジタル弱者には生きづらい世の中になってきた。

2023年2月27日

拾得物

Photo_20230223082901 水前寺公園(水前寺成趣園)=熊本市中央区

 雨が降ったり、朝早く出かける日や出張中は別だが、それ以外は毎日1時間から2時間ぐらい、無理をしない程度にインターバルをとりながら走ったり歩いたりしている。その日のスケジュール次第で2時間を超える日もある。

 その途中で財布を拾ってしまった。近くに交番はない。そこで一番近いコンビニで交番を尋ねたら、「かなり離れているが、おそらくあそこが一番近いだろう」と道順を教えてもらった。普通の交番ではなく、駐在所なのだという。そこで行ってみると現在は駐在していないようで、用がある人は電話で連絡してくれ、と書いてある。

 受話器を取り上げて耳に当てるとすぐに管轄の警察の人がでて、財布を拾ったと話すと、すぐに警察官を向かわせるという。10分ほど待っていると電話が鳴り、担当の者が向かっているがあと15分ぐらいかかる。もし急いでいるのならカウンターの裏の棚に入れておいてもらっても良い、という。15分ぐらいなら待てるというと、できればその方がありがたいのでよろしくお願します、ということになった。

 ちょうど15分ぐらいでバイクに乗った巡査が到着。拾った場所や時間などを説明して、一緒に中身を確認した。現金はさほどの金額ではないが、たくさんのカード類が入っている。銀行のキャッシュカード、クレジットカード、医院の診察券なども含めると20枚ぐらいのカード類だ。その中に運転免許証も入っていたので、「簡単に連絡が取れます」ということになった。

 必要な書類にサインをしたりして、結局、その日の散歩は通常の所要時間よりも1時間以上、長い時間がかかってしまった。当日は1日家で原稿を書く予定だったので良かったが、外出の予定などが入っている日だったら大変だった。

 現金は少なかったとしても、たくさんのカード類などを一つの財布に入れて持ち歩いていると、紛失した時など大変だ。現金は入っている金額を全部失っても限りがあるが、キャッシュカードやクレジットカードによる被害は大きくなるかも知れない。まして運転免許証や保険証など身分を証明するものなどは悪用される可能性もある。最近はスマートフォン一つで何でも済ませる人がいるが、便利な反面リスクも大きい。

 今回は、幸いにして自分のような「良心的な人」が財布を拾ったから良かったものの、気を付けないといけない。

2023年2月20日

マフラー

Photo_20230215083001 豆田町(重要伝統的建造物群保存地区)=大分県日田市

 ここ数年は暖冬だったので、今年の冬は一段と寒さを厳しく感じる。そこで久々にマフラーをするようになった。

 マフラーをしたのは何年ぶりかと思い出してみた。実は、この前マフラーをしたのがいつだったかが、このコラムのおかげで分かるのである。2019年2月25日の当コラム「回り道」で、1週間ほど前に孫たちから誕生祝としてプレゼントされたマフラーを電車の中で落としてしまい、終点の駅に問い合わせたら落とし物として預かっているとのことだった、と書いていたからだ。

 夕方からのセミナーで講演し、その後の懇親会が終わってから、終点の駅までマフラーを取りに行った。そのために帰宅が午前様になってしまったのだ。それ以来、プレゼントされたマフラーをしていなかったので4年ぶりということになる。その間、暖冬でマフラーをする必要がなかったこともある。だが、今年の寒波は厳しいのでマフラーをすることにした。

 それにしても気温は下がって外は寒いが、一方では物価が上がっている。マフラーをすれば首筋は多少暖かいものの、懐はますます寒くなる今日このごろだ。

2023年2月13日

いろいろあるから面白い

Photo_20230210225401 水郷(すいきょう)日田=大分県日田市

 10日は東京でも雪が降り、鹿児島から羽田まで飛行機が飛ぶかどうか心配だった。早めに鹿児島空港に行って、搭乗予定だった便が欠航になっていないか訪ねたら、「運行はしていますが遅れる予定です。その前の便も遅れているので、まだ間に合いますから早い便に変更されますか」というので替えてもらった。おかげで当初の予定より早く羽田に着くことができた。

 もし飛行機が欠航になったら鹿児島にもう1泊かと覚悟していたのだが帰れたから良かった。11日は誕生日なので、アクシデントで旅先で誕生日を迎えるような事態にならなかったのが、最高のプレゼントと思うことにしよう。だが、鹿児島は気温が高くてコートを着ていると汗ばむぐらいだったのに、東京は雪なので気温差に対応するのが大変だった。それだけ歳をとって環境変化への適応力が鈍くなっている証拠といえる。そう考えると、誕生日がありがたいのかどうかは複雑な心境だ。

 先週は8日が熊本、9日は日田市(大分県)、そして10日が鹿児島と周った。日田は以前から行きたいと思っていたのだが、なかなか機会がなく初めて行くことができた。天領として繁栄した歴史ある街だ。「水郷(すいきょう)日田」ともいわれている(偶然だが1月には「水郷潮来」に行った)。その名の通り水運に恵まれ、木材を運ぶのに適していたのだろうと思われる。昔のたたずまいを残す豆田町も良かった。

 今回は日田での仕事が最初に決まっていた。だが、調べてみたら大分空港からではアクセスが悪い。一番便利なのは福岡空港だが、前日に熊本空港の近くで取材をし、日田に行って、翌日は鹿児島で取材をして鹿児島空港から帰る日程を組んだ。そのため熊本と鹿児島の訪問先はピンポイントで取材の日時をお願いしたのだが、いずれも当方の予定に合わせて時間をとってもらえた。ありがたいことである。

 だが、首都圏が雪に見舞われて予定通りに帰るのが危ぶまれるなど、天候は自分の都合に合わせられない。しょせん人間は自然の中の一存在に過ぎないのである。だが、結果的には誕生日を自宅で迎えられたので、まずはめでたし。そういえば昨年の誕生日の前日も雪だった。人生はいろいろなことがあるから楽しくて面白い。

2023年2月 6日

誰が尻ぬぐい

Photo_20230201074701 「『送料有料』です!」=3年3カ月ぶりの新刊(1月26日初版発行 白桃書房)

 「令和臨調」が政府や日銀に対して財政・金融政策の見直しを提言した。素人ながら共通する指摘が多い。アベノミクスの虚構を支えたのが「異次元」の金融緩和だった。9年半ほど前の2013年7月20日の当コラムを転載する。

 「ある企業の話しである。この間、ずっと業績不振が続いていた。そのような中で約半年前に社長が交代した。新社長は‥‥一部の社員を可愛がり、その社員たちを引き連れて連日のように夜の街に繰り出すようになった。社長から誘われるメンバーはホクホクである。‥‥いっさいお誘いを受けない社員たちすら、羨ましい気持ちを持ちながらも、そのうち自分もご相伴にあずかれるかもしれない、という淡い期待や雰囲気が社内に漂うようになっていた。‥‥ところが、一部の社員たちだけに大判振る舞いしていた費用は、業績が良くなったから捻出できたのではなかった。ただ借入金を増やして得た金だったのである。‥‥業績が回復するどころか、財務内容が悪化し経営はより危機的状況になっていた‥‥この間に大きく増加した借入金は、連夜のお誘いには無縁だった社員たちや、これから入社してくる人たちが働いて返済していくことになる」。

 その借金を支えていた人が黒田さんという人だった。「異次元」に国債を買い入れて政府の財政を支え、ETF(上場投資信託)を通して「異次元」に株を買って株価を支えた。その他にもマイナス金利政策の結果、銀行の諸手数料値上げとなって一般国民にツケを回している。さらに「異次元」の金融緩和は円安となって諸物価の高騰を招いている。これらの恩恵を受けている企業の社員は賃金が上がっても、下請け企業などの社員は一向に賃金が上がらない。

 そのような中で、日銀総裁の任期が切れる。誰が新総裁になるのかは分からないが、この10年の尻ぬぐいは大変だろう。

2023年1月30日

寒波の中の暖かさ

Photo_20230124073701 平将門終焉の地=茨城県坂東市 國王神社

 日本列島が10年に1度といわれる寒波に見舞われた。24日から25日にかけて全国各地で雪が降って交通がマヒした。

 皮肉なことに25日は車で高速道路を走って茨城県北部に取材に行く予定だった。降雪や通行止めなどの道路状況から、どうしたものかと考えてはいたのだが、何と、バッテリーがダメになってしまいエンジンがかからない。数日前にガソリンスタンドで点検してもらった時に、「バッテリーを交換しないといつエンジンがかからなくなるかも知れない状態」といわれた。そこでバッテリーを注文して取り寄せてもらい、出張などの関係から1週間後に交換にくる、ということになっていた。

 念のために24日の夜に確認したところ、エンジンがかからなくなってしまった。大寒波でバッテリーの電池が切れてしまったようだ。そこで急遽、特急列車で最寄り駅まで行き、駅からはタクシーで取材に行く。1軒目の取材が終わったら駅まで戻り、また、電車で近くの駅まで移動してそこから2軒目の取材先まではタクシーにすることにした。問題は特急の運行状況だが、幸いほぼ定刻通りの運行だった。だが、駅からのタクシーが捕まらない。タクシー会社に電話したら、「1時間以上かかる」とのこと。それなら歩いた方が早いので前日の雪が残る道を40分ほど歩いて取材先に着いた。次の取材先には最寄り駅からタクシーに乗車できたが、ドライバーの人に聞くと「今日は3分の1ぐらいのドライバーが仕事を休んだ」という。そのため稼働しているタクシーの台数が少ないので、なかなかつかまらないわけだ。

 翌日の26日は名古屋市内で取材。その夜に大阪に移動して1泊し、27日には朝から大阪駅の近くで仕事が入っていた。梅田駅の近くのホテルを予約していたのだが、JRの大阪駅と私鉄の梅田駅の周辺が複雑でホテルの方向が分からない。大阪駅の改札を出て掲示されている地図とプリントして持っていた地図を長い時間見比べていたら「どちらに行かれますか」と声をかけられた。30歳前後の長身の若い男性だ。そして、「地下を行った方が早いが、慣れないと分かりづらいので地上から行った方が良いでしょう」という。さらに近くまで一緒に来てくれるというので、恐縮だからと断ったのだが、案内してもらうことになった。

 かなり近くまできて、プリントした地図を見ながら2人で歩いていると、今度は飲み屋の勧誘をしている学生アルバイトと思われる若い女性が、「どこに行くのですか」と声をかけてきた。そして、「あそこの信号を左に曲がると近くなので分かると思います」と教えてくれた。それなら1人でも大丈夫なので、2人に礼をいって別れたのだが、寒さが厳しい夜に若い人たちの親切には感謝しかない。日本も捨てたものではないと寒波襲来の中でホッとする心の暖かさを感じた。

2023年1月23日

近づいてきたコロナ前の日常

Photo_20230119071301 国道6号線(日立バイパス)と太平洋=茨城県 JR日立駅から

 先週は、高速道路を使って自動車で行った取材が2回、在来特急が1回、高速バスでの取材が1回とけっこう忙しかった。このように、今年に入ってから感覚的にもコロナ以前に近づいてきたような気がする。

 取材先でも「マスクはどうします」といった会話がある。念のために、まだマスクをしての取材だが、徐々にウィズコロナの日常ができつつあるのではないだろうか。感染防止法上の位置づけも今春から「5類」に引き下げる方向のようだが、当分の間は感染防止に注意しながらの生活が続くことになるだろう。

 とはいえ広範囲に動き回れるのは楽しい。自分はじっとしていられない性格なのだとつくづく思う。今週も新幹線で中部地方に行って、次は高速道路を使って自動車で北関東に行き、その翌日にはやはり新幹線で中部から関西への1泊出張と、「楽しい予定」が入っている。

 高齢になっても仕事があるということは有難いことだ。健康には気をつけながら楽しんで働こうと思う。

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