栄枯盛衰
イーストマン・コダック社が連邦破産法(第11条)の適用をニューヨークの破産裁判所に申請したというニュースが流れた。職業がら写真も多少は撮るので、モノクロ・フィルムではコダックのトライーX400が定番だった。むかしはトライーX400を36枚用に切り、カメラはレンジファインダーならライカM6、一眼レフはニコンF3PとF4で、素人ながらカメラマン気取りになっていたこともあった。
そのコダック社が経営破たんした。同社は1975年に世界で初めてデジカメを開発しながら、フィルムからデジカメへの時代の変化に対応できなかったのだから、実に皮肉な結果といえる。カラーはフジのリバーサル・フィルム(ISO100)を多く使っていた。富士フイルムもデジカメの普及に伴ってコアビジネスの転換を迫られたが、経営の多角化を図って時代の変化に対応しつつある。
かく言う自分も約10年ほど前からデジカメに切り替え、現在ではニコンD3を使用している。近く発売になるD4のプレス向けの新製品体験会の案内がきたが、あいにく東京開催の両日とも予定が入っていていけない。もっとも、写真が専門ではないので新しい機種を追いかける必要はないのだが、デザイナーや印刷工程など、現在はデジカメを前提にしているので、時代の変化には対応せざるを得ないのである。
どのような企業でも、変化に対応、適応できなければ勝ち残れない。栄枯盛衰とは良く言ったものだ。
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