島が注目されている
昨年12月に発行された「日本の島全図『シマーズ』」が予想を超えて売れているそうだ。『シマーズ』は日本全国の有人島と重要な無人島、合わせて約1000島を掲載した地図である。
さほど目立たないがスローライフや自然志向などとも相まって潜在的な島ブームが続いている。さらに尖閣諸島や竹島問題など、海底資源をめぐって国際政治の面からも国境の島に関心が集まっている。最近のニュースによると、政府も無人島のいくつかに島名をつける検討を進めているようだ。このような中で、新聞やTV・ラジオなどで紹介されたこともあって売れ行きが良いのだろう。
小生も昨年は春に初島(静岡県熱海市)、秋には姫島(大分県姫島村)に行った。姫島は驚くほどインフラ整備が進んでおり、元大分県庁関係者に聞いたところによると、住民1人あたりの年収が県内でもトップクラスの自治体という。それでも島の活性化に取り組んでいる島民の話では、最盛期と比較すると人口は4分の3程度になってしまったようだ。
離島に行くには交通費がかかる。それでも離島に行こうとする人たちは、時間と費用は覚悟の上だから良い。問題は島の活性化のために特産品の販路を拡大しようとする場合、物流費がネックになっていることだ。離島の物流を考える研究会でも立ち上げてはどうだろうか。
(「日本の島全図『シマーズ』」=日本離島センター編集・発行、500円+消費税)
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