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2012年4月16日

花粉症の経済損失

初めて花粉症になった。最初は両方の頬が日焼けしたようになり、おかしいと思っていると痒くなってきた。そこで病院にいったら診断は花粉症皮膚炎。今年は花粉の量はそんなに多くないが、例年より乾燥しているので花粉症皮膚炎の患者が多いという。

 医師の話では、肌の敏感な人は罹りやすく珍しい症状ではないそうだ。小生を知る人の中には、「面の皮の厚い奴」と思っている方もいるだろうが、根拠のない偏見であることが科学的に立証された。花粉症とはこれから毎年のお付き合いになるだろう。そこで長年の「風評被害」を払しょくできる、と前向きにとらえることにした。

 ところが、薬をつけて花粉症皮膚炎がおさまったら、鼻水やくしゃみに悩まされるようになった。「普通」の花粉症である。もちろん初めてなので、花粉症がいかに大変かを実感した。そこで考えたのは花粉症による経済損失である。

 花粉症の人は日本にかなりいると思われる。医師や製薬会社、マスクなどの医療関連企業などにとっては花粉症によるプラスの経済効果は大きいはずだ。一方、花粉症の人にとっては、集中力の低下や気力と体力の減退などで仕事の効率が低下する。国民生産という点から見ると、この経済的損失は大きなマイナスのはず。医療関係などのプラス効果と患者の生産性低下による経済的損失を相殺すると、マイナスの方がずっと大きいだろう。どなたか、花粉症による経済的損失について試算していただきたい。

 なんのために? と思われるだろうが、経済的損失額が分かれば、花粉症予防のためにそれだけの財政支出をしても、国家的観点からは経済的にペイするということが分かるからだ。もちろん花粉症に悩まされている人にとって、こんなありがたいことはない。

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