異常か本来の姿か
大型連休最後の6日に関東地方で竜巻が起き、大きな被害をもたらした。後日、気象研究所が発表したところによると、ほとんど同時に3つの竜巻が発生するのは異例という。そのうちの1つで最も大きな被害を及ぼしたのが常総市→つくば市の竜巻で、同日の午後0時35分ごろに常総市で発生し、時速60㎞でつくば市に至った。幅500m、距離17㎞にわたって帯状に被害を与えた。
小生は、この竜巻が発生した常総市の生まれ、育ちである。もっとも同じ市内ではあっても、竜巻が発生した地域とは少し離れているので、実家の近くでは被害がなかった。しかし、小生の知る限りでは、このような現象がこれまで起きたことはない。昔は自然災害なども比較的少なく、のんびりした地方だったのだが、東日本大震災以降は地震も頻繁に発生するようになった。
小生の田舎に限らず、最近は全国的に自然現象などに異常が感じられるようになってきた。しばしば語られるのが地球温暖化の影響である。もちろん、温暖化の影響は否定できないだろうが、はたしてそれだけなのだろうか。
視点を換えてみると、異常なのではなく、これが本来の自然の姿なのかもしれない。異常現象という捉え方は、人間を主にして自然を客とした見方である。反対に自然を主にすると、我われからは異常と思えるものが本来の姿なのであり、人類はそのような自然の現象や変化にそのつど適応して今日まで繁殖してこれた、という考え方も成り立つ。
これは経営環境の変化と企業経営の関係にも当てはまることだ。
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