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2012年7月16日

IT難民

 このコラムを自分で入力するのは久しぶりだ。実は、コラムの入力ができなくなってしまい、5月28日から7月9日づけまでは原稿を送信して、ある人のパソコンから更新してもらっていたのである。先週、セッティングし直してもらい、やっと今回から自分のパソコンで書けるようになった。

 2001年に「運送事業者のためのIT活用マニュアル」という本をだした。出版社が推薦文を書いた帯をつけたいというので、神奈川大学の中田信哉教授(現名誉教授)にお願いした。すると、普通の推薦文の他に「ITをアイテーという人がいて春が来る 新八」というのを送ってきてくれた。後者はダメだろうが、もし採用されるならそれにしてほしい、ということだった。筆者もおもしろいと思い、自分がその後に「ITのアナログ語訳がアイテーだ 旧七」と続けるから、それで行こうと主張したら、編集者はしぶしぶ承諾したのだが、営業担当者が断固反対。結局、普通の推薦文を採用した。

 同著を出版した後で、パソコンが分からなくなった時など知人に教えてもらおうとすると、恐れ多くてITの本を書いている人に教えられません、などと冗談を言われたものだ。そこで、もう一度よく読み直してくれ、自分は「活用」について書いたのであって、「操作」のことなど一行も書いていない、と切り返した。

 若い経営者の人たちはフェイスブックなどで情報交換したり、それをキッカケに新たなつながりをつくったりしている。コミュニケーションの手法や人的ネットワークの形成も新しい形になってきつつある。筆者など、だんだん時代に取り残され、IT難民の観がある。

 だが、様ざまな「操作」ができることと「活用」できているかどうかは必ずしもイコールではない。たしかに操作は上手だが、活用できていない若い経営者も中にはいる。反対に、操作は全くダメでもITを活用して経営に活かしている年配の経営者もいる。もちろん、操作も活用もできるのが一番良いことはいうまでもない。

 ところで、筆者は現在、BANBOOの特訓中である。というよりも某所から監視役が送り込まれて、強要されているといった方が正確かもしれない。何のために? それは近いうちに明らかになるでしょう。

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