無人駅下車
7月は北海道への出張が多かった。移動日を含めると延べ10日間ほど北海道である。6月も北海道に2度ほど出張したので、6月と7月を合わせると16日間になる。
先々週は仕事の合間の僅かな時間に支笏湖にいった。また、先週は千歳のホテルから近いのでウトナイ湖にいってみようと苫小牧の1つ手前の沼ノ端で下りた。帰りも同駅から千歳駅まで帰ろうと電車に乗ったのだが、南千歳の1つ手前の美々駅で停車したまま動かなくなった。人身事故があったらしく、再開までにはかなり時間がかかるという。そこで駅の周りをうろついてみようと電車の外にでてみた。もちろん無人駅なのだが、周りに人家は見えず自動販売機すらない。
1年前の昨年8月には名古屋から津に向かう途中の四日市駅で1時間ほど電車がストップしたことがあった。この時は、前の桑名駅で車掌を乗せずに発車してしまったため、次の電車で車掌が来るまで発車できませんとのことだった。その他にも乗り物にまつわるハプニングには数多く遭遇してきた。
なかでも最高傑作? はポーランドのワルシャワからハンガリーのブタペストに向かう夜行特急で、チェコの国境に近いポーランド側の駅のホームに、夜中に降ろされてしまったことだ。特急が止まらない駅なのだが、チェコの国境警備隊と称する人たちが臨時停車させ、ビザがないという理由で無理やり車外に放出されてしまったのである。あとでチェコの大使館で聞いたら、通過するだけなのでビザはいらないとのこと。ひょっとしたら、その人たちはスロバキアの警備隊ではないかという話になった。1997年9月23日の深夜のこと。そのころは昔のチェコスロバキアが民族間で分裂して紛争が起きていたため、そのトバッチリを受けたのだろうと推測される。
さて、美々駅では、コンパクト・デジカメで辺りの写真を撮ることにした。アクシデントがなければ、おそらく生涯降りることのない駅である。そう思うと、これも天の粋な取り計らい。何事も予定通りにはいかないものだ。ハプニングもまた人生である。
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