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2012年8月 6日

温暖化

 うだるような暑さとは、よく言ったものだ。まさに茹でられているような毎日である。一方、湿度が高い日には、蒸し蒸しすると表現する。

 唐突だが、茹でタコと蒸しタコの違いをご存じだろうか。取材をしていると様ざまな現場を見ることができる。ある食品会社を訪ねたとき、茹でタコと蒸しタコの両方の工程を見せてもらった。簡単にいうと、タコを熱湯のなかに入れて加熱処理するのが茹でタコ。それに対して、蒸気で加熱処理するのが蒸しタコである。まぁ、どうでも良いことだが、とにかく暑い。

 四国の松山の友人が無農薬の農産物を仕入れて、全国に販売する産直会社を経営している。学校給食用が主な販路のようだ。そのため何社かの路線(特積)会社に運送を委託しているが、時どき、輸送コスト削減の相談を受けることもある。そのような時には荷物の組み合わせ方とサービスメニューから、最適な運び方を指定して運賃を見積もらせる方法を教えている。あまりにも詳しいので、事業者側が驚くらしい。念のためにお断りしておくが、単価切り下げはなく、一番安い輸送方法で金額を見積もらせているのである。ついでながら、競合他社を出し抜こうと安い見積もりをもってくると、すぐに筆者にFAXが送られてくるようになっている。

 この友人の話では、温暖化のために最近は四国でもアボカドやブラッドオレンジなどが栽培されるようになっているという。従来は沖縄や地中海が産地だったものである。反面、四国の産物であったミカンがダメになり、今では長野県や栃木県などに産地が移っている。そして最近は、サクランボやリンゴが北海道でとれるようになったそうだ。温暖化に伴う産地の北方シフトである。

 この分だと、いずれは日本の中心が北海道になる可能性もある。考えてみるとヨーロッパなどの大都市は、札幌とだいたい同じような緯度にある。まだ地価が安いうちに北海道に土地を買っておいた方が良いかも知れない。

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