« 時は流れる | トップページ | コンプライアンスという品質 »

2012年9月17日

物流学会と故長峰太郎さん

 先週は13日~15日に神戸市の流通科学大学で日本物流学会が開かれた。14日の午後から参加したのだが、今年の会場である流通科学大学の校内を歩きながら、故長峰太郎教授を偲んだ。

 長峰さんには、彼が日通総研にいたころからお世話になっていた。その長峰さんが流通科学大学に移ったのは1991年4月である。なぜ覚えているかといえば、その半年前に、ニッチ戦略で成功しているアメリカの中小陸運事業者を一緒に視察する予定だったのだが、大学側からの誘いがあって、その手続きなどと日程が重なったために長峰さんが行けなくなった、という経緯があったからだ。

 その後も、長峰さんとはパネルディスカッションをしたり、その他にも様ざまな思い出がある。なかでも記憶に残っているのは、これも奇しくもアメリカにまつわるのだが、ピッツバーグからロサンゼルス経由で帰国する途中、ロスで時間があったのでどうしようかとなった。長峰さんが、まだ行ったことがないのでマリナ・デル・レイに行こうと言うので、一緒に散策したことである。

 だが、それから1年数カ月後に若くして亡くなられてしまった。ご存命だったら、今回の学会の主催校なので、笑顔を振りまきながら尽力されたことだろう。そんなことを思いながら各発表を聞いていた。

 ところで、いつも思うのだが「物流学」という学問があるのだろうか? 浅学な小生には分からない。ロジスティクにしろ3PLにしろ、明確な定義がないまま言葉だけが独り歩きして議論されている、という発言もあった。全くその通りと思う。

 もちろん収穫もあった。あるテーマの本を出版したいと、長年にわたって構想しながらまだ実現していないのだが、その切り口の一つのヒントを得ることができたからである。何とか来年には出版にまで持ち込みたいと考えている。

« 時は流れる | トップページ | コンプライアンスという品質 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事