« 2012年11月 | トップページ | 2013年1月 »

2012年12月

2012年12月31日

1年の総括

 今年は大晦日が月曜日になった。このコラムの更新は毎週月曜日なので、今回が12月31日づけとなり、たまたま1年を締めくくる形になった。

 コラムを書き始めたのが1月9日の月曜日から。最初はいつまで続くか心配だったが、なんとか1年間休むことなく書き続けることだけはできた。

 しかし、なかなか難しい。書くたびに悩んでいる。1年経った現在も、テーマを何にしようか、切り口をどうしようか、最後は落そうかそれとも締めようか、などなど迷ってばかりいる。いつも書きながら、これじゃコラムではなくてブログではないだろうか、と自問自答を繰り返しながら、模索しているのが実情だ。

 仕事で取材をして文章を書く時には、その都度、読者対象、テーマ、切り口、文字数、締切日などが最初から想定されている。そのフレームとコンセプトに沿って書いていけばよい。だが、このコラムだけはその時どきの気分まかせである。だから逆に難しい。書くたびに視点や内容がブレてしまっている。

 そんなことで、この1年間はともかく毎週月曜日づけで書き続けよう、としてきただけである。当初は軌道に乗ってきたら写真も入れようとか、さらに毎月発行している「M Report」などとのリンクもと考えていたのだが、1年経った現在でも軌道に乗ったとはいえない。

 そこで来年も、もう少しこのままの形で続けようと思う。なんとか少しでも早く軌道に乗せられるようにと考えている。

2012年12月24日

一度は言いたかった「ダメなんです!」

 この3年余の間、一度は言ってみたかった言葉がある。それは「2位ではダメなんです!」。

 先の総選挙では自民党が圧勝し、与党の民主党は大幅に議席を減らした。政策的なことは抜きにして、自民党が単独過半数を占めた選挙制度上の一番の理由は、ほとんどの小選挙区で勝ったからである。3年余前に、1位でなければなぜダメなんですか、といった方がいたが、小選挙区では1位でなければダメなんです! まさかこの期に及んで、2位ではなぜ当選じゃないんですか、とはいわないだろう。

 だが、今度の選挙は問題点というよりも、小選挙区制の怖さを実感した。比例代表並立制でなく、もし総てが小選挙区制で、全選挙区で2人しか立候補者がいないと仮定したら、51%の得票率で全議席を独占する可能性もある。立候補者が2人だけということはないだろうから、50%以下の得票率で全議席を与党が占め、野党は1議席もないという事態もあり得る。

 しかも議院内閣制なので与党の党首がほぼ自動的に総理大臣になる。党首を選ぶのはその党の党員であり、党外の人間がとやかく言う筋合いではない。だが、その党首が総理大臣になってしまうという制度には納得いかない。

 ずっと昔、村田英雄さんが歌った「王将」のなかに、「あの手この手の思案を胸に 破れ長屋で今年も暮れた」(西條八十作詞、船村徹作曲)という一節がある。小生も、選挙制度も議院内閣制も、ここらで抜本的に再検討すべきではないか、などと思案しながら今年も暮れようとしている。もっとも、「愚痴も言わずに...」のフレーズは全く当てはまらない。反対に、だからダメなんです! と叱られそうだ。

2012年12月17日

久々の沖縄と温度差

 先週は金・土の2日間、沖縄に行った。もちろんシ・ゴ・トである。沖縄は金曜日が24度、土曜日は26度で半袖の人も多く見かけた。気温の差を考えて、コートは羽田空港を立つ前にカバンに入れたのだが、それでも冬物のスーツでは暑い。

 沖縄は5年ぶりだ。前回は、日本の最西端で沈みゆく夕日を写真に撮るために与那国に行った。日本で一番遅く沈む夕日を写真に撮れば、自分の人生にも朝日がさしてくるのではないかと思ったからである。しかし、いっこうに陽が昇らず闇夜の状態が続いている。これは大きな誤算だった。もっとも物心がついてから今日まで、計算通りにいったためしがないのが我が人生である。これは昨今の日本の政治、経済、社会その他すべてにおいても同様であろう。はたして日本の夜明けはいつになることやら。

 金曜日は取材先でいろいろお世話になり、また、夜は他の経営者も合流して楽しい時間を過ごすことができた。軽い感じではあるが、呑みながら選挙の話などもでた。河岸を変えて行った飲み屋のオーナーとも少しだけ選挙の話題になった。さらに、ホテルまで乗ったタクシーのドライバーの人も、最近のタクシーの景気や賃金などの話を聞いている中で、やはり選挙についていろいろ自説を述べていた。普通は東京や関東が中心だが、事業者の人たちとの接触のなかでは、ほとんど選挙の話題には触れない。その点、沖縄の人たちは、みんな政治を身近な問題として感じているのだな、と思った。

 土曜日は国際通りをブラブラしたあと、首里城とその周辺の写真を撮って歩いた。前回、首里城を観光したのはモノレールができる以前だったので久しぶりである。帰りは首里駅から那覇空港駅までモノレールで移動したが所要時間は約30分。モノレールができて便利になったことを実感した。

 帰りの飛行機が羽田に着く少し前に、機内放送で羽田の気温は8度と言っていた。昼間との温度差は18度にもなる。羽田に着いてすぐにカバンからコートを出して着たが、その時、「温度差」を考えた。沖縄はオスプレイその他、政治が日常生活と密着しているのだろう。「温度差」は単に気温の差だけではないのかもしれない。そんなことを考えながら、家路を急いだ。

2012年12月10日

トンネル事故と物流

 中央自動車道の笹子トンネルで天井が崩落し、死傷者を出すという事故があった。このような事故があると必ずといってよいほど、テレビ局の報道番組制作者などからコンタクトがある。なかには復旧が遅れれば品不足などの可能性があるので物流が大変だと、ことさらセンセーショナルに報じようとする意図がありありの番組もある。そのようなコンテに沿った都合のよいコメントを求めてくるのだ。視聴率を稼ぐために危機感を煽るような番組にしたいのだろうと思われる。

 もちろん、道路管理のずさんさは大いに非難し、問題点を指摘すべきだろう。だが、こと物流に関してはそれほど大騒ぎをするほどではない。中央自動車道を利用するトラックの多くは、埼玉県の圏央道沿いや東京・三多摩地域などから中京圏とそれ以西に荷物を運ぶ車両と、甲府や松本あるいは伊奈など長野県南部に荷物を運ぶ車両に大別できる。

 前者は、東名高速道路よりも中央自動車道を利用した方が距離が短く、所要時間も少ない。それに伴い燃料費も安くすむからである。名古屋以西には中央から名阪というルートになる。今回の事故によって、これらのトラックは東名高速道路や新たに開通した第2東名などを利用するようになった。事情が事情なのでコストや時間は仕方がない。

 それに対して後者の多くは20号線を利用している。朝夕の通勤時間帯や休日などは混雑するが、現在のところ混乱ではないようだ。また、大型トラックの多くは夜間走行であり、比較的スムースに走っていると聞いている。それでも20号線の混雑がひどいようなら、大月から139号線で富士吉田を経由して甲府方面に行く。遠回りにはなるが、できるだけ混雑を回避して物流への影響をに最小限にするような工夫と努力をしているのである。

 年末年始の道路混雑の心配だが、物流全体からみるとピークは先週、今週、来週であり、帰省などの乗用車が増える前にBtoBの物流の繁忙期が過ぎる。もちろん、これは物流全体の場合で、個別にみると帰省ラッシュの影響が予想される分野もある。宅配便、コンビニや量販店への配送、それにガソリンや軽油、灯油などを運ぶタンクローリーなどである。しかし、今回は対策を練る時間があるので、影響を最小限にするような対応策がとられるものと思われる。

 このように物流への影響は、20号線の混雑という状況はあるものの、センセーショナルに騒ぎ立てる程のことではない。それよりもマスコミは、人口減少と大都市への集中化が進み(集中化の是非はともかく)、国内市場が縮小する状況を踏まえれば、新規道路の建設などより、これからは既存インフラの補修・維持に予算を向けるべきだ、という論調の報道をすべきではないか。

2012年12月 3日

師走だ! 「先生」たちが走る

 今年のカレンダーも最後の1枚を残すだけになった。師走は、師匠も走り回るほど忙しいという意味らしい。師と呼ぶにふさわしいかどうかは疑問だが、たしかに今年の12月は「元先生」や「前先生」、さらに「新先生」を目論む人たちが忙しく走り回っているのは事実だ。

 たくさんの「先生」たちは離合集散も激しい。このコラムを書き始めてから書き終わるまでの間に、政党の数が違っているかも知れないほどである。したがって政党の数には触れないことにする。もっとも、手の指を総動員しても限りがあるので、自分には数えようにも数えきれないのだが...。

 走り回っているのは「先生」方だけではない。瓦版屋さんたちも東奔西走と大忙しである。一方、衆議院選挙と同日投票の都知事選挙の方は影が薄くなってしまった。これまでなら都知事選は地方選の花形だったのに、今回は各政党ともあまり力が入っていないような観がある。

 ところで最近にわかに情勢が変わってきた。嘉田由紀子代表の日本未来の党が選挙結果に大きな影響を及ぼすのではないか。第一には、大幅に議席を増やすだろうと予想されていた党が、予想よりも増えなくなるかも知れない。第二は、微増ないしは現状維持が予想される中小政党のなかには、微増はおろか現状維持も精一杯という政党がでてくるのではないか。第三は、大幅な後退が予想されていた政党が、予想を上回る議席減になる可能性である。

 この予想、当たるも八卦、当たらぬも八卦である。政治評論家でもないし、それに私的なコラムに書いているだけなので、外れても何ら問題はない。もっとも、選挙前はいかにも詳しい情報をつかんでいるかのように御託宣をならべながら、自分の予想が外れても平然とテレビに出続ける政治評論家もいる。このような政治評論家の「先生」方も、今年の師走は稼ぎ時とばかり慌ただしく走り回っていることだろう。

 といったところで肝心なのは、自分がどこ(誰)に投票するのか? である。だが、それをここで書いてしまうと今後の選挙情勢を大きく左右することにもなりかねないので、国家機密としておこう。

« 2012年11月 | トップページ | 2013年1月 »