久々の沖縄と温度差
先週は金・土の2日間、沖縄に行った。もちろんシ・ゴ・トである。沖縄は金曜日が24度、土曜日は26度で半袖の人も多く見かけた。気温の差を考えて、コートは羽田空港を立つ前にカバンに入れたのだが、それでも冬物のスーツでは暑い。
沖縄は5年ぶりだ。前回は、日本の最西端で沈みゆく夕日を写真に撮るために与那国に行った。日本で一番遅く沈む夕日を写真に撮れば、自分の人生にも朝日がさしてくるのではないかと思ったからである。しかし、いっこうに陽が昇らず闇夜の状態が続いている。これは大きな誤算だった。もっとも物心がついてから今日まで、計算通りにいったためしがないのが我が人生である。これは昨今の日本の政治、経済、社会その他すべてにおいても同様であろう。はたして日本の夜明けはいつになることやら。
金曜日は取材先でいろいろお世話になり、また、夜は他の経営者も合流して楽しい時間を過ごすことができた。軽い感じではあるが、呑みながら選挙の話などもでた。河岸を変えて行った飲み屋のオーナーとも少しだけ選挙の話題になった。さらに、ホテルまで乗ったタクシーのドライバーの人も、最近のタクシーの景気や賃金などの話を聞いている中で、やはり選挙についていろいろ自説を述べていた。普通は東京や関東が中心だが、事業者の人たちとの接触のなかでは、ほとんど選挙の話題には触れない。その点、沖縄の人たちは、みんな政治を身近な問題として感じているのだな、と思った。
土曜日は国際通りをブラブラしたあと、首里城とその周辺の写真を撮って歩いた。前回、首里城を観光したのはモノレールができる以前だったので久しぶりである。帰りは首里駅から那覇空港駅までモノレールで移動したが所要時間は約30分。モノレールができて便利になったことを実感した。
帰りの飛行機が羽田に着く少し前に、機内放送で羽田の気温は8度と言っていた。昼間との温度差は18度にもなる。羽田に着いてすぐにカバンからコートを出して着たが、その時、「温度差」を考えた。沖縄はオスプレイその他、政治が日常生活と密着しているのだろう。「温度差」は単に気温の差だけではないのかもしれない。そんなことを考えながら、家路を急いだ。
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