「団塊桜」は散らず
本日はエープリル・フールである。それはさておき、年度初めが月曜日になった。今日から新たな生活をスタートする人も多いことだろう。
ところで、東京は今年は桜の開花がいつもより早く、しかも例年より長もちしているような気がする。一昨日、昨日の土日は天候には恵まれずお花見日和とはいかなかったが、それでも桜を満喫することができた。桜は数日ではかなく散ってしまうのが良いのか、それとも長く咲き続けた方が良いのか・・・?
その先週土曜日(3月30日)に、昔の友人が12人ほど八王子に集まった。秩父の方に住んでいた友人が、沖縄に居を移すことになったので、参加できる人だけでもと集まったのである。同君の配偶者は沖縄出身で、事情があって先に沖縄に帰っている。そこで同君も、年度末までに仕事などのけじめをつけて、沖縄に移り住むことになったのである。
軽自動車に荷物をぎっしり積んで、太平洋側の道路を運転しながら沖縄に向かうのだという。関東、中部、関西から四国、さらに九州に渡って鹿児島からフェリーで沖縄に行く。この旅の途上で各地にいる学生時代の友人を訪ねながら、1カ月をかけて沖縄にいく計画で、八王子の友人宅が最初の「宿場」というわけだ。小生は今月中旬に4日間ほど沖縄に行く予定だが、同君はまだ移動の途上で沖縄には着いていないことになる。
話によると10数種類の薬を毎日呑んでいるという。しかし、医者が2週間分の薬しか出してくれなかったので、沖縄に着くまでになくなってしまう。残り2週間分の薬をどうしよう、などという話になった。なかにはドクターストップで、ノンアルコールのビールもどきを何杯も呑んでいる者もいる。久しぶりに集まると若かった40年前の気分に戻るが、年齢だけは確実に増えているのだなと実感する。
息子がリストラにあって家に帰ってきているとか、娘が大学を卒業しても就職できず、資格を取るために専門学校にいっているといった話もでた。40年前とは違う現在の社会状況が、自分たちの生活のなかに具体的に現れている。娘の出産が予定より早くなり、孫が自分と同じ誕生日になったと嬉しそうに話す人もいた。40年前の青年は、いまや好々爺である。
久しぶりに集まった趣旨からすると、世間的には送別会ということになるのだろうが、昔の仲間と会ってワイワイ騒いでいると、そんな雰囲気は全くない。安酒を飲んで騒いで、「じゃ、明日またな」と別れた40年前の続きのようだ。といったことで「団塊桜」はまだ当分の間は散らないのである。
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