Jリーグ発足20周年
Jリーグは1993年5月15日のヴェルディ川崎vs横浜マリノスからスタートした。ヴェルディ、マリノス戦だけ他の試合より1日前に開催し、キックオフ前にJリーグ発足のセレモニーが行われた。今年5月15日で20周年を迎えたことになるが、発足当時の10チームから現在では40チームになっている。
20周年に当ってベストイレブン、ベストゴール、ベストマッチなどがファン投票で選ばれた。ベストゴールには、1995年11月1日の鹿島アントラーズvs横浜フリューゲルスにおけるアントラーズ・レオナルド選手のゴールが選ばれた。リフティングでディフェンダーを巧みにかわしてのボレーシュートで、当時、テレビで観て感動したものである。
あの芸術的なゴールは、なぜ生まれたのだろうか...。もちろんレオナルド選手のテクニックが優れていたことは言うまでもない。だが、当時の日本のサッカーと、世界の一流選手ではレベルの差が大きかったことも否定できないのではないかと思う。世界レベルのディフェンスなら、シュートを防がれていたかも知れないのである。
現在ではヨーロッパのトップ・リーグで活躍している日本人選手もいる。それだけ日本のサッカーのレベルが高くなったということであり、これもJリーグの功績の一つだ。だから、もし18年前にも現在のJリーグと同じようなレベルだったら、レオナルド選手のあの素晴らしいゴールが生まれていたかどうか、などと余計なことを考えてしまうのである。
ともかく日本のサッカーのレベルはこの20年間で格段に上がった。アジアで勝ち抜くことも大変なのだが、いまではワールドカップに出場するのが当たり前のような感覚になっている。だが、残念なのは観客数が減っていることだ。昔は好カードではなかなかチケットを入手するのが大変だったが、最近は、今日は時間がとれるから観に行ってみようと思い立って出かけても、まず大丈夫である。
また、この20年間に変わったことがある。昔はアントラーズが終盤に同点に追いつかれたり、終了間際のゴールで負けたりすると、なぜ、あの瞬間にこうしなかったのか、といった思いが後を引いたものだった。ところが最近では、サッカーとはこういうものさ、と達観? するようになってきた。20年間サッカーを観てきたからなのか。それとも20も歳が増えたからなのか。
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