プラス1かマイナス2か
日本は4月27日から5月6日まで大型連休のようだ--、と他人事のように書いても外国にいるわけではない。例年のことだが、連休には無縁で大型連休中もほとんど働いている。
連休中の休みといえば、3日の午後はOFFにして日産スタジアムに横浜F・マリノスvs鹿島アントラーズ戦を観にいっただけだ。茨城県人としてはアウエーのアントラーズ席である。また、5日は今から10カ月も先の仕事で使用するイメージ写真を撮りに地方にいった。季節ものなので、連休中しかチャンスがないからである。過去に何度かいっている場所なので、今回はロケハンなしのぶっつけ本番の撮影だった。もちろん仕事なので失敗は許されない。だが、往復の移動中は気分転換になるので、電車の車中は半分OFFを兼ねているともいえる。
いつもそうだが、大型連休中は高速道路が渋滞する。休暇で遊びに行く人なら、渋滞でも時間をさほど気にしなくて良いだろう。しかし、仕事の車両ではそうはいかない。トラック運送業では納品時間が決められているので、通常よりかなり早い時間に出発したりして、指定時間に間に合わせるような努力をしている。ドライバーからするとそれだけ労働時間が長くなり、さらに精神的な疲労も加わる。だが、このような陰の支えがあってこそ、円滑な日常生活が維持されているということを、ほとんどの人は知らない。
仕事の場合には移動時間はあくまで必要手段に過ぎない。目的達成に至るまでの過程なので、短い方が良い。それに対して遊びなら、目的地に着くまでの移動時間も、気持ちの持ち方しだいでは、それ自体を目的の一部にすることもできる(運転している人はイライラするかもしれないが)。つまり、同じ渋滞による時間のロスでも、立場によって意味や価値が大きく異なる。
時間の価値の違いということでは、サッカーもそうだった。前半はどちらも得点できなかったが、73分にアントラーズが1点を先制した。このまま1-0でいけるかと思っていたのだが、アディショナルタイムでマリノスが同点とした。残りわずか1、2分の時間だったが、勝ち点ということでいえば、マリノスにとってはプラス1であり、アントラーズにとってはマイナス2になってしまった。
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