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2013年7月 1日

値上げ模様

 会う人ごとに「太ったんじゃない」と言われたり、逆に「少し痩せたね」と言われたり...。人によって様ざまな見方があるものだ、と思うことがある。10年ほど以前と比べると、現在は11㎏ほど体重を減らした。しかし、ここ5年間ぐらいは±1㎏ほどの振幅で体重が増えたり減ったりなので、アベレージとしてはほぼ一定だ。毎日、体重を計測していて、少し太り気味と思えば自分に警鐘を鳴らし、食事に気をつけたりしてコントロールしているからである。

 したがって10年ぶりぐらいに会った人から「瘠せたね」と言われるのは当然である。しかし、数カ月に1度ぐらいの頻度で会っている人から太ったとか瘠せたとか言われるとシックリしない。まさか1㎏程度の差が外見上でそんなにハッキリ現れるとは思えないからだ。

 最近は様ざまな商品で値上げが発表されたりしている。原材料を輸入して製造している商品や、製品として輸入販売されている商品では、円安の影響で値上げせざるを得なくなってきたからだ。原材料や商品そのものではなくても、燃料価格の高騰にともなって製造原価が上がったために値上げする、といったケースもある。ともかく販売価格が値上がりすれば誰の目にもハッキリわかる。

 ところが一見、分からないような値上げもある。物流を取材していると様ざまな実態が見えてくる。最近、物流事業者の何社かから聞いた話では、小売の販売価格は同じでも容量を少なくするようなケースが増えてきているという。たとえばプラスチック容器に入れて販売されている商品などで、仕入れ値が上がれば同じ容器に詰める数量を減らす。購買者は容器が同じで中身がわずかに少ないくらいなら、あまり気づかない。むかしは仕入れ値が上昇すると、同じ容器と数量で販売価格を上げた。しかし、最近は売値を一定にして数量を増減するのだという。

 このような話を聞くと、値上げが発表された商品だけではなく、何も言わないが実質的に値上げしている商品もあることが分かる。これらを詳しく調べると、今年に入ってから実際の小売物価はけっこう上昇しているのではないかと思われる。

 自分も体重は同じでも外見は太って見えたり、あるいは見た目が痩せたりしているのかもしれない。体重計では容姿までは計れないのである。

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