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2013年9月23日

「物流6大学」のコンペ

 20日にNS物流研究会の会合があった。11月9日に開催する「第5回物流関連ゼミ学生による研究発表会」の事前打ち合わせである。

 NS物流研究会は、国土交通省が2006年から約1年半にわたって行った「若手経営者等によるトラック事業の未来を語る会」の委員を委嘱されたメンバーが、その後、任意の研究会を設立して今日に至っているもの。会員企業の訪問・研修などを行うとともに、大学の物流関連ゼミで学ぶ学生たちに研究成果を発表する場を設けたりしてきた。それが「研究発表会」である。

 第1回は4年前のトラックショーの会場の1室を借りて行った「ワンコイン・セミナー」であった。会員企業が自社の取り組みをプレゼンするとともに、神奈川大学の齊藤ゼミの学生が何グループかに分かれて研究成果を発表し、優秀なグループを表彰したのが始まりである。来場者には1コマにつき500円を支払ってもらうことにしたのでワンコイン・セミナーと名付けた。

 それ以来、学生の研究発表会を毎年開くことにし、参加校も増やしながら今回が5回目となる。今年は東京海洋大学の越中島キャンパスをお借りして11月9日に開催する。年々、参加校も増加して、今回は大阪産業大学、神奈川大学、東京海洋大学、流通経済大学、流通科学大学、目白大学の6校がエントリーしている。途中で急遽、参加を取りやめた大学もあるが、とりあえず「物流6大学」となった。

 学生たちの発表内容は毎年レベルアップしており、物流業界関係者にとっても参考になる。もちろん未熟な部分があることは否定できないが、業界の慣習や常識にとらわれない若い感性や発想は、新鮮でそれなりの示唆を含んでいる。

 費用は研究会メンバー(法人会員)の会費で運営しているため、予算的には厳しい。しかし、参加校がもっと増えて、研究発表の経験が多少なりとも物流を学ぶ学生の糧になってもらえれば、物流業界の将来にとっても良いことである。

 ただ残念なことは、大学で物流を学んだ学生を新卒採用できるような物流企業がまだまだ少ないことだ。これらの若い人材を受け入れられるような物流企業がもっと増えることが、同時に業界の成長・発展を意味している。

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