あいさつ
中学生ぐらいの女の子が自転車ですれ違いざまに、「こんにちは」とあいさつして通り過ぎた。しばらく行くと小学生ぐらいの男の子が2人、自転車に乗っていたのだが、やはりあいさつをしてきた。また少し歩いて行くと、30歳前後と思われる自転車に乗った女性からあいさつされた。
先週の金曜日の午後から土曜日の午前中まで、松山市内のホテルでセミナーがあった。テーマは危機管理で、1日目は講演、2日目はパネルディスカッションである。土曜日は昼食をとって解散だったので、ホテルに迎えに来てくれた松山の友人の車で、高知県宿毛市に向かった。久ぶりに宿毛市の友人を訪ねるという計画である。
宇和島までは高速道路で、そこからは一般道を行った。宇和島も40年ぶりである。鹿島という無人島があり、今はどうなっているか知らないが、40年ほど前には国民宿舎があって夏の間だけ利用できた。冬は無人島で、野生の鹿と猿がいる島である。松山の友人とは若いころ、一緒に何回かキャンプに行ったことがあり、当時を思い出しながらの道中である。
今年の夏は、お盆に日帰りでお墓参りに行っただけで、毎日、原稿を書いていた。そこで松山でセミナーが終わってから宿毛に行くのが夏休みがわりというわけである。宿毛のホテルには午後3時30分ぐらいに着いた。宿毛の友人の公務の関係で、会食は7時半からなので時間があった。そこで、港や海沿いを歩いて写真を撮ることにした。その途中で、小学生や中学生からあいさつされたのである。
宿毛の友人と3人で食事をしながら、子供たちからあいさつされた話をした。宿毛の友人は地元の市長なので嬉しそうだった。あいさつ運動のようなものはしていないが、会った人同士が声をかけあうようにしよう、と常にいっているのだという。会食しながら、地元の活性化について3人で意見を交わし楽しい一時だった。
日曜日は8時半にホテルを出発し、松山の友人が高知龍馬空港まで車で送ってくれて、空港で昼食後に帰途についた。これで、土曜日の午後から日曜日の昼までの、今年の短い短い夏休みは終わった。羽田までの機内で子供たちのあいさつを思いだしながら、もし大都市だっら、知らない人から声をかけられたら気をつけなさい、と教えることになるだろうなと思った。悲しい現実である。
最近のコメント