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2013年10月 7日

贅沢な不満

 土曜日(5日)に鹿島アントラーズとFC東京の試合をみに東京・国立競技場にいった。アントラーズの試合をみるのは5月の横浜Fマリノス戦以来である。

 家族全員での観戦である。ずっと昔は家族4人でみていたのに、今では長男の妻、長女の夫と2歳の娘(孫)が加わって総勢7人だ。2歳の孫も、わけも分からずながら手をたたいたりしていたので、この間にアントラーズのサポーターが3人増えたことになる。

 後半に1点取られて完封を逃し4-1の勝利だったが、終始リードしていたので、安心してみていられた。まわりのサポーターたちも余裕の観戦で、それはヤジにも顕著に表われる。テレビの解説者にでもなったかのように、プレーを分析したようなヤジを飛ばす人もいて面白かった。なかでも傑作だったのは、アントラーズの選手がゴール前でオフサイドをとられたプレーである。オフサイドでなければ、シュートしてゴールの確率が高い場面だった。すると「オフサイドは分かっているけどさぁ~、ちょっとぐらい大目にみてくれたっていいじゃないか」と審判に対して叫んだのには、思わず笑ってしまった。

 だが、最近のアントラーズには物足りなさが払拭できない。28節を終わって4位にいる。1位のサンフレッチェ広島と2位の横浜Fマリノスとは得失点の差なので、両チームとの勝点差は3である。また3位の浦和レッズとは僅か1点差だ。今シーズンの残りは6節なので、充分に逆転優勝が狙える位置にいるのだが、なぜか今一つ満たされないものがある。毎シーズン中位や下位にいるチームなら、4位にいれば今年は良くやっている、という気持ちになるのだろうが、常に1位か2位でトップを争っていないと満足できないのだ。

 強豪だったジュビロ磐田は現在17位でJ2降格の可能性もある。かつての王者だった東京ヴエルディにいたっては今やJ2だ。常に勝ち続けるのは大変なことだと改めて思う。そのように考えれば贅沢な不満なのかも知れない。

 アントラーズも世代交代が徐じょに進んでいる。若手がもっと力を付けてくれば、シーズンを通して1、2位をキープするようなチームになるだろう。一方、それはこれまで第一戦を支えてきた馴染みの選手たちが退くことを意味する。

 家族4人から今や7人での観戦になったが、それが平凡な幸せなのかどうかは分からない。だが、そのようにして世代が交代していくことだけは事実である。

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