指示を仰ぐ
仙台、盛岡と出張したが、盛岡からの帰りに台風26号の影響を受けた。午前中に仕事を終えて、盛岡駅に戻って昼食をとり、悪天候なのでそのまま早めに帰ることにした。13時10分発のチケットを取ったのだが新幹線が大幅に遅れ、発車が14時40分ぐらいになってしまった。一昨年の秋にも盛岡からの帰りに、台風の影響で乗車した新幹線が途中駅で臨時停車したまま1時間以上も待機したことがあった。
今回は乗車するころには雨がやんだので、発車してからの遅れはさほどなかった。郡山駅を出て間もなく、進行方向左側の山から虹が立ちあがっている光景が見えた。これほどクッキリとした虹を見たのは何年ぶりだろうか。さらに新たな発見があった。那須塩原駅を通過したぐらいから、筑波山が小さく見えたのである。生まれ育ちは筑波山が見える地方だが、この辺からも見えるのかと驚いたのである。
そんなことで比較的早く家に帰ってニュースをみたら、伊豆大島で大変な被害がでていた。避難勧告を出さなかったことについて町長が釈明していた。町長も副町長も公務で島にいなかったという。結果的には避難勧告を出さなかったことが人的被害を大きくしたといえる。その点については判断ミスで、責任は免れない。
だが、地元に残っていた最高責任者が、町長にどのような報告をしていたのかについては、報道されていないので分からない(当稿を書いている時点では)。現地からの報告によっても、判断が違ってくるはずだ。事態を客観的に伝えるといっても、現地の責任者の主観を100%排することはできない。微妙なニュアンスの違いが、最終判断を左右する可能性がある。
もう一つは、現地の責任者自身の判断である。現場にいる自分の判断としては「避難勧告を出すべきだと考えますが、どうでしょうか」と指示を仰いだのだろうか。それとも、「現状はこのようになっています(それも主観を排することはできない)。どうしましょうか」と指示を仰いだのだろうか。
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