名刺交換と事業意欲
「物流コラム」と称しているが、あまり物流には関係のないことばかり書いている。また、コラムというよりはエッセイのような書き方になっている。まぁ、そんなことはどうでも良いのだが、初めて会った人(物流業界関係者)でも、当コラムを「読んでいるよ」といって下さる方がいる。ありがたいことだし、ネットの時代なのだな、ということを実感する。
たまには仕事に関することも書かなければと常づね思っている。そこで今回は、多少は経営に関することを書いてみることにした。
10月以降で6カ所ほど講演をさせていただいたが、セミナーでは話が終ったあとで名刺交換にこられる人がいる。どの会場でも名刺交換される方は少人数でしかない。しかし、共通しているのは、いずれも企業経営に意欲的な方がただ、という点である。なかには予定をキャンセルしてセミナーに参加したのだという人もいるし、時どきではあるが過去に出版した拙著を持参してくれる方もいる。
このような人たちは講演だけではなく、それぞれ個別に話たいことがあってセミナーに参加されている。日頃から様ざまな経営努力をされているが、それについてのコメントを求められたり、あるいは相談されたりする。それが目的でセミナーに参加されるといっても良い。
先日のセミナーでは、どのように取材されているのか、といった質問があった。一般には報道されていないので、ほとんど知られていないような企業の事例などを話すので、そのような優れた企業をどのようにして探し出すのだろうか、といった主旨の質問である。
優れた経営をしている取材先を探しだす方法はいろいろあって、簡単には説明できないのだが、その一つがセミナー終了後に名刺を交換にこられる「あなた自身」なのである。名刺交換される方はいろいろと経営努力されている。そのような経営者は自分で気づいていなくても必ず何か優れた点を持っているからだ。そこで、日を改めて訪問し、取材をさせていただくという話になる。
優れた経営者の条件の一つに、社員個々人のポテンシャルを見抜く能力がある。一見あまり能力がないような社員でも、非常に優れた潜在能力をもった人がいる。その潜在的なポテンシャルを見抜いて抜擢し、その人の能力が開花したことで企業業績が飛躍的に伸びたような事例もある。
それと同様で、ほとんど知られていない優れた企業(経営者)を見つけだす方法の一つが、名刺交換したその瞬間の職業的直感なのである。そんなこんなで、新しい取材先がいくつかできたことになる。いずれも名刺交換にこられた事業意欲のある経営者の人たちだ。
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