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2014年6月23日

素人直感の嬉し悲しさ

 サッカーのワールドカップ予選リーグの2試合が終わった。日本は1分1敗の勝ち点1である。決勝リーグに進むには第3戦のコロンビア戦での勝利が絶対条件で、それでもコートジボワール対ギリシャ戦の結果いかんということになった。

 予選リーグ突破はかなり難しいと思っていた。当初の自分の予想は、第1戦のコートジボワール戦は1-2で負け、第2戦のギリシャ戦は1-1の引き分けだった。これは素人の直感に過ぎない。だが、第1戦はスコアも当ってしまった。また、第2戦のギリシャ戦は0-0の引き分けで、スコア予想は外れたが引き分けという結果は当った。これは退場者が出て早い時間帯にギリシャが10人になってしまい、より守備的になったからではないか。最後まで11人ずつで戦っていたら、両チームが1点ずつ取っての引き分けになっていたと思う。

 いずれにしても素人直感が当ってしまう嬉し悲しさという複雑な気持ちだ。

 開会前は、日本代表の予選リーグ突破の可能は高く、ベスト8やベスト4すら狙えるといった予想もあった。マスコミも解説者も、客観的な分析や解説ではなく、多くの国民の願望に応えていたとしか思えない。これでは、マスコミはジャーナリズムではなくエンターテイメントであり、専門家や解説者はエンターテイナーである。

 専門家は予選突破の難しさを分かっているはずなのに、みんなの願望に沿った予想をした方が受けが良く、また、今後もマスコミからのオファーが得られやすい。マスコミもナショナリズムを喚起するような大衆迎合の方が営業的に良い。だからスポーツの分野では、読者や視聴者の願望に沿った大衆迎合の傾向が強くなる。このような体質は、外交や防衛などの分野では、権力迎合に一転する危うさと表裏の関係にある。

 ところで第3戦の素人直感はどうか。残念だが1-2ないしは1-3でコロンビアが優位と思っている。コロンビアは決勝トーナメントを見すえて主力選手を温存してくる可能性が高い。出場機会の少ない選手が出てくることになるが、1点リードして逃げ切りの姿勢になれば1-2。決勝トーナメントでの出場機会を得ようと、監督にアピールするプレイを最後までするようなら1-3になるだろう。

 素人直感がみごとに外れ、日本代表が決勝トーナメントに進むことを願っている。

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