肩こりと3PL
9月22日に書いたように、9月19日は体調が悪く10数年ぶりに1日中ゴロゴロして過ごした。ところがそれ以来、体の調子が良い。慢性的な肩こりがかなり軽くなったのである。酷い時には、肩だけでなく腰や足もコチコチに固まってしまう。ところが自分でも不思議なくらい全身が軽くなった。先週も1カ月ぶりでマッサージに行ったら、「全体的にかなり良くなっていますね」といわれたほどだ。
これには、ちょっとした秘訣がある。どうせ1日中寝ているのならと、ある試みをしたのである。10年前の2004年2月に、1泊の研修会で、岩手県のある温泉に行った。その夜、宿からマッサージを呼んでもらった。ダブルでと頼んだら、マッサージの人がシングルで大丈夫といっているがどうしましょうとフロントから電話が入った。職人気質の人なのだろうと思って、シングルでも良いといって、予約の時間に来てもらったら、やはりシングルでも揉み解してみせるといったプライドの持ち主だった。
ところが体を触った途端、コリが酷いので驚き、なぜダブルで頼んだかを一瞬で理解したようだ。「これではマッサージ代もかなりかかるでしょう」というので、かなりかかるといったら、「お客さんのコリの根元は腰ですよ。毎日、寝る時にこのようにすると、かなり違ってきます」と教えてくれた。
その時、これこそ3PL(サードパーティ・ロジスティクス)だと思った。一般的な3PLの定義は間違っている。詳細は省くが、3PLを自称している企業のほとんどは、サードパーティではない。自分が業務受託することを目的にしているので、第三者ではなく当事者だ。現状よりベターな提案はできても、ベストの提案はできない。ベストの提案は自社の受託業務を限りなくゼロに近づけることになるからだ。また、提案しているのはロジスティクスではなく、物流の効率化に過ぎない。
本当の3PLとは、クライアントにとってベストの提案をすることで収入を得ている第三者である。そのマッサージ師は、マッサージにかからなくても良くなるコツを教えてくれた。だから3PLだと思ったのである。その後、数日間は教えてもらったようにしたのだが、そのうちいつも通りの寝方に戻って10年が経っていた。それを思い出して実践するようにしたら、本当に体調が良くなったのである。
だいたい体調が悪くなる時には、無意識のうちに腰が曲がってきている。ところが、腰がまっすぐ(体調が良い)だと、ほんの僅かだが目線が高くなる。今まで水平に見ていたものが、ほんの少しだけ上から見える。すると、今まで見えなかったものが見えるようになってきたので楽しい。
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