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2014年10月20日

最近の取材企業あれこれ

 今月(10月)に入ってから取材で訪ねた企業の中の2社で、エッ! と驚くことがあった。1社は会社に入ったら正面に、「Welcome」の文字の下に自分の名前が書いてあるではないか。取材で訪問した国内の企業で、事務所の入り口に「ようこそ当社に」と名前が書かれてあったのは同社が2社目である。以前に訪ねた会社でもそうだったが、同社でも記念にウエルカム・ボードの写真を撮って帰ってきた。

 訪ねて驚いたもう1社は、ある上場企業である。3人が取材に対応してくれたのだが、名刺を交換すると「これを部長の方から事前にもらっています」とA3の紙を見せられた。今年の1月に出版した拙著『ネット通販と当日配送』を要約したものだ。私が取材に来ると言うので、それを事前に渡されたのだという。

 その場でさっと目を通したら、拙著の要点を的確に押さえ、しかもコンパクトにまとめてある。そこで、「もらっても良いですか」と聞いたら、「いいですよ」というので持ち帰って帰社してからじっくり読むことにした。

 取材に応じてくれた人たちは、事前に拙著の要約を読んでいたので、逆に質問事項をまとめてあったようで、取材とは別に雑談のような形で長居をしてしまった。さらに、後日、メールでいくつかのやり取りをすることになった。当方としては追加的な取材であり、また先方に対しては当日の質問に充分に答えていなかった点についての補充的な回答である。

 そこで拙著の要約だが、帰ってから良く読んでみると、要点を的確に押さえてあって、本人よりもずっと簡潔明瞭にまとめてあるなと驚いてしまった。ここまで正確に読み込んでもらうと、書いた本人としては嬉しい限りだ。

 拙著を要約してくれたのは、IR・広報部の部長である。IR用に作成したとのことである。日づけをみると今年の1月6日となっている。拙著の発売日は1月10日だが、「M Report」の読者企業には昨年の年末ぎりぎりに贈呈で送ってある(12月27、28日ごろに届いたと思われる)。そこから逆算すると、実に短時間で正確に読み込み、要点を整理したことになる。

 しかも要約者のコメントまで記されており、さらに、自社が力を入れて早急に取り組むべき事業領域も指摘している。IR用とはいえ驚いたものだ。同時に企業力や将来へのポテンシャルといったものも感じた。

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