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2015年3月23日

新ストロー現象

 先週は北陸の福井市や小松市、能美市を周った。開通したばかりの新幹線でとも考えたが、混んでいるかも知れないと勝手に思い込み、羽田空港~小松空港を往復とも飛行機にした。だが現地で、すでに新幹線を利用して東京に出張したという社長に聞くと、「平日は空いている」とのことだった。ネットなどで見ても、新幹線は空いているらしい。

 開通初日のテレビ・ニュースなどから推測すると、開通当初は平日でも観光客がけっこう利用しているのではないかと思っていたのだが、そうではないらしい。だが、これから連休や観光シーズンになると、団体客などで混むだろうと思われる。もっとも、過去の経験からすると旅行代理店などがツアーを企画するのも1年や2年間で、その後は平常にもどってしまうことが予想される。ブームが去った後も継続的に観光客を呼び込むためには、観光地としてのポテンシャルは当然だが、さらに何らかの仕掛けが必要になる。そうでないと新幹線開通による活況は一時の夢になってしまう可能性がある。

 その後は逆に、地元の若者などは中央志向で首都圏に吸い寄せられてしまう。地元に住んでいたとしても、首都圏に買物や遊びが日帰りで可能になる。またビジネス面でも、従来は北陸に支店や営業所をおいていた企業が拠点を撤退し、首都圏からの日帰り出張に切りかえることが考えられる。日帰りできない仕事の場合でも、地元に事務所を置くよりは宿泊出張にした方がコストが安い。

 これは新幹線の延伸による、いわゆるストロー現象だ。ところが北陸新幹線の場合には、従来のケースとは違った、新たなストロー現象も予想される。これまで北陸は関西経済圏だった。しかし、今度は首都圏との結びつきが一そう強まる。人的交流が活発になることはもとより、経済的にも首都圏との関係が強固になる。つまり、北陸は関西経済圏から首都経済圏にシフトしてしまう。

 このように北陸新幹線の開通によるストロー現象は、北陸が首都圏に吸い込まれるというだけではなく、関西経済圏だったエリアの一部が首都圏に吸い取られてしまうという新たなストロー現象が起きる可能性がある。そこに追い打ちをかけるのが、東京~名古屋間のリニア新幹線だ。そのころには大阪府は大阪都になっているのかな?

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