出張宿泊難民
最近はホテルの予約が難しくなっている。札幌には毎年2、3回は行くので、自分で手配する場合は泊まるホテルを決めている。だが、ネットでそのホテルを予約しようとしたら満室だった。今回はそのホテルで開かれる会合に出席するために行くので、宿泊もそこなら好都合だ。そこでホテルに電話をしたら、「ネットではほとんど予約が取れませんよ」と言われた。だが、僅かだが空き部屋があるというので予約できた。
秋田には2、3年に1度ぐらいしか行かないので「定宿」はない。ある祝賀会に出席するので、宿泊もそのホテルなら都合が良い。そこでネットで検索したが満室なので、その近くのホテルを順に調べたのだが、どこも満室になっている。やっと7、8件目に2部屋ほど空いているホテルがあったので予約した。結果的には宿泊料の安いホテルになったので良しと考えよう。
6月9日に観光庁が公表した「観光白書」によると、全国的に宿泊施設の稼働率が上昇し、予約が取れにくくなっている。ディスカウントもなくなり、宿泊料も徐じょに上昇しているという。外国人観光客が増加しているからだ。地方の人に聞くと、都内でもホテルの予約が取りづらくなっているという。
外国人観光客の増加傾向が続いたら、東京オリンピックの開催時期にはどうなってしまうだろう。首都圏ではホテルの新設や増設も考えられるが、新たに建てれば何十年も稼働させることになる。そんな先まで世界の経済状況を予測することなどムリだ。短期間のオリンピック特需を見込んでホテルを建設するのも難しい判断である。
一方、総務省の「住宅・土地統計調査」によると、日本全体で空き家率が上昇している。空家率が一番低い東京でも2.1%(2013年確報値)だ。引越サービスをしている知り合いの経営者は、空き家を活用して外国人の短期ステイ需要を喚起できないか、といったことを企画している。
だが、旅館やホテル業界が猛反対のようだ。「火事が起きたら誰がどう責任をとる」とか「犯罪の温床になる」など、ネガティブ・ファクターを並べてくるのだという。自分たちも参画して、社会の変化に対応した新ビジネスを創造したら良いのではないかと思うのだが‥‥。
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