湯田温泉
山口市の湯田温泉を日帰りした。当初は15時から1時間半ほど話をしてくれということだったので、それに合わせて航空券(羽田空港~山口宇部空港)をとっていた。ところが1週間ほど前になって16時40分からにしてほしいという連絡がきた。最初から帰りはかなり遅い便にしていたので、16時40分から1時間半話をしても、帰りの便にはちょうど間に合う。問題は往きの便で、かなり早く着いてしまう。そこで湯田温泉をぶらつくことにした。
ちょうどセミナー会場の近くに中原中也記念館があったので入った。むかし中原中也の詩をいくつか読んだことはあったが、まったく忘れていた。そのぐらいだから湯田温泉の生まれだとは知らなかった。記念館は生家跡に建てられている。記念館と道を隔てた向かい側は松田家である。創業300数十年の老舗で、明治維新の志士にゆかりが深い。資料によると、著名な志士の名前がずらりと並んでいる。また、記念館からほど近い井上公園は、湯田温泉の出身である井上馨の生家跡という。
記念館では、平日の昼間ということもあって、他の見学者が誰もいなかった。おかげで、のんびりと観てまわることができた。企画展では「中也の住んだ町-新宿」をやっていた。資料によると、中原中也は僅か30歳で早逝するまでの短い生涯に何度も引っ越しをしているようで、昭和8年から約3年間住んだ新宿は長い方だったという(ただし新宿も1カ所に住んでいたわけではない)。その四谷近辺に在住していたころにスポットを当てて紹介するという企画展である。当事務所も新宿なので、当時の街の風景写真などに興味を持った。
見学を終えて記念館の建物を写真に撮っていたら、駐車場の管理をしている人が「写真を撮りましょうか」と声をかけてきた。写真を撮られるのは少し照れくさいが、せっかくだからデジカメを渡して写真をとってもらうことにした。
記念館の敷地にある狭い駐車場には1台も止まっていなかったので、なんとなく立ち話をすることになった(少し離れたところに第2駐車場がある)。なんでも見学に来た車については、どんな車が来たかメモを取っているという。そこで車のナンバーの話になった。営業トラックは深緑の地に白で、営業用の軽自動車は黒地に黄色で文字が書かれているとか、レンタカーのナンバーはどうだとか、管理人氏は初めて聞いた話だと感心していた。こんどからは見学に来た車を良く観察してメモするようにしたい、と喜んでいた。
最近のコメント