猫も炬燵で
少し前になるが、飼い猫の数が飼い犬の数を抜いたという推計が報道されていた。いずれにしても数からいえばペットの双璧は猫と犬になるだろう。そして人の好みも猫派、犬派に分かれるようだ。
ペット用品やペットフードなどの通販物流をおこなっている事業者に話を聞くと、各社とも取扱量が増加しているという。これは、ずっと以前からの傾向のようだ。その背景としては、少子高齢化が進む中で、家族の一員としてのペットの存在感が増しているのではないか。もう一つは、ますます世知辛い世の中になってきているので、ペットが癒しになっているものと思われる。その一方ではペットや野生の動物などに対する虐待もあるが、これも格差が拡大している社会の負の反映といえる。
有名人ならぬ有名犬、有名描もいる。犬では、やはり携帯電話会社のコマーシャルだろうし、猫では先日、寿命を全うした駅長猫ではないか。
ところで、犬は飼い主に忠実だが、猫は餌はもらうが行動は自由気ままである。これは人間のタイプにも当てはまるのではないだろうか。自分は猫的な自由で気ままな方が好きだ。
猫といえば、写真家の岩合光昭さんが有名である。NHKでも「岩合光昭の世界ネコ歩き」という番組をやっていて、うまく時間が合えば観ている。テレビで以前、ご本人が冗談を言っていたが『世界で一番猫の視聴率が高い番組』なのだという。我が家の猫も居眠りをしていない限りテレビのすぐ前まで行って熱心に見つめているので、確かに猫の視聴率が高いというのは実感できる。
1年ほど前になるが、新宿の百貨店で岩合さんの写真展をやっていたので行ってみた。そこで写真集を1冊購入したのだが、数日後に孫たちが来て熱心にみていたので持って帰させた。こういうのを「猫かわいがり」というのだろう。
最近は首都圏でも朝夕が冷え込むようになってきた。朝起きるのが億劫な時など、気ままな生き方ができる猫がうらやましい。「吾輩も猫になりたい」という心境である。
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