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2015年12月28日

銀行窓口

 数日前に銀行の窓口で椅子にかけて順番を待った。最近はATMで事足りるので、銀行の窓口にいくのは久しぶりだ。記憶では会社を設立した時、法人口座の開設でいくつかの銀行にいって以来なので約19年ぶりと思う。

 会社の設立当初は回線電話はなく法人名義の電話は携帯だけだった。そのため法人口座を開設する時には面倒だった。ある銀行の担当者に対しては、「頭が固いな。これからは携帯電話とパソコンだけの法人が増えてくる時代だ」などと主張したものだった。

 今回、銀行の窓口に行ったのには理由がある。この間、小さなプラスチックの空ケースなどに、お釣りでもらった50円硬貨を入れていてかなり貯まった。たまたま、あるものを買いたいと思ったので、そのうちの8万円分だけを両替して買うことにした。

 50円硬貨も8万円分となるとかなり重い。ビニールの袋が破れると大変なので2重にして入れて銀行に持っていき、案内の人にどうすれば良いかを聞いた。すると硬貨がある枚数以上では両替手数料がかかり、枚数が多くなるほど手数料が高くなる。だが、銀行カードがあれば一端入金する形にすると手数料がいらないという。

 そこで、まず専用の機械に50円硬貨を入れて金額を確認することにしたのだが、枚数が多すぎて1度では入金できず2回に分けて金額計算した。機械から入金した金額を記入した紙が出てきて、その預かり書と銀行カードを窓口に提出し、正式入金という手順だ。そのため久々に窓口で順番を待つことになったのである。

 思い出すとむかしは、入金も出金も、振り込みなども、それぞれの用紙に記入して窓口で順番を待ったものである。月末と週末が重なる日などは待ち時間も長かった。預金通帳に記入されている金額も行員の手書きだったころもあったが、あのころは世の中の時間もゆっくりと流れていたような気がする。

 その点、ATMなら用紙に記入する必要もなく、待ち時間も少なく、非対面なので気も使わない。だが、昔のように用紙に記入して、行員の人と対面で手続きをしていれば、振り込め詐欺などが発生する余地はなかったはずだ。便利さゆえの犯罪といえる。

 その点、当方は振り込もうにも残金がないから安心、安全だ。あぁ、こんなくだらないことを考えながら今年も暮れようとしている。来年はもっとましなことを考える1年にしよう。

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