« 2016年4月 | トップページ | 2016年6月 »

2016年5月

2016年5月30日

サミット

 伊勢志摩サミットも無事に終了して良かった。何といっても最近は世界のどこでテロが起きるか分からない物騒な世の中である。サミットの内容はともかく、各国の首脳が一堂に会して話し合うことは良いことだ。だが同時に、テロリストなどにとっては存在を誇示する絶好の機会となる。開催国としては万全の態勢で防がなければならない。

 当事務所のある新宿駅周辺は、警備の警察官だらけだった。1日の平均乗降客が日本で1番多い新宿駅は(世界でも1番らしい)、ソフトターゲットとして狙われやすい。警察官が目立つのも仕方がないのだが、人件費だけでも大変だろうなと思ってしまう。とくにサミット会場周辺は全国から警察官が動員されているだろうから、交通費や宿泊費、出張手当や残業代などいくらぐらいかな‥と世俗的なことを考えてしまう。

 渋谷駅では不審なスーツケースが見つかって、警視庁の爆発物処理班が出動する騒ぎもあった。持ち主の若い女性が名乗り出て、危険物ではないことが確認できて一件落着。しかし、サミット警備のためにコインロッカーが使えなくなっていたのでそこに置いたというのだから、何といって良いのやら言葉が見つからない。

 オバマ米大統領の広島訪問も良かった。翌日の新聞で翻訳された演説の要旨を読んだが、なかなかの名演説だと思った。多くの人の心をとらえるような表現や構成になっている。ブレーンやスタッフが優秀なのはもちろんだが、何といってもリーダー本人の意識や考え方が表れているのだと思う。

 そんな中で、サミット会場の手前の鳥羽市に6月下旬に急遽行くことになった。鳥羽には11月に行くことが昨年のうちから決まっていて、ついでに近くの離島を訪ねる予定を組んでいる。だが今回は急な話だったので1泊して翌日すぐに東京に帰るスケジュールだ。

 さらに6月の第2週には四日市市に2回も行く。そのうちの1回は急に決まったものだ。偶然だが、6月は三重県に3回も行くことになる。これも我がサミット効果? なのかな。

2016年5月23日

都市部でも交通弱者

 約2年半ぶりに新潟市に行った。昔から新潟は仕事がすんだらすぐに帰ってしまうパターンが多かった。市内を見て周った記憶があまりない。今回は1泊で、1日目は取材が終わって新潟駅前のホテルにチェックインしてもまだ明るかったので、久しぶりに萬代橋の周辺をぶらついた。

 八千代橋や昭和大橋も見える。昭和大橋の角のところだったと思うが、喫茶店があって昔2、3度行ったことがある。たしか最初にその店に入ったのは雪の降る日だった。その後も出張できたときに何度かコーヒーを飲みに寄った。懐かしいので少し遠いが歩いて行ってみようかと思ったが、今も店があるかどうか分からないし、それに暗くなってきたのでホテルに帰った。

 翌日の午前中も時間を空けておいたので鳥屋野潟に行ってみた。公園を歩いて自然科学館にも入り、いったん新潟駅に戻ることにした。バス停の周りは静かな住宅地で、バスを待っていると年配のご夫人が来た。40年前から近くにお住まいで、病院に行くためにバスの時間に合わせて出てきたという。しかし、バスが予定通り来なかったりすると、病院の予約時間に間に合わないこともあると嘆いていた。バスに乗ってしまえば新潟駅まで20分程度だが便利とはいえない。

 5年半ほど前に、新潟のテレビ局(NST)が新宿の事務所までコメントを取りに来たことがある。ディレクターはじめ、若いスタッフが数人だった。収録が終わってから雑談したら、テレビ報道という仕事を通して新潟に役立ちたいと抱負を語っていた。高齢化や人口減少などが進む中で、地元の活性化に貢献したいというのだ。

 そこで、昔は新潟県が全国で1番人口が多かったのを知っているか、と聞いたら誰も知らないという。内務省(当時)の「日本全国戸口表」やその他の資料によると、1887年(明治20年)12月31日から1892年(明治25年)12月31日では、全国47都道府県(当時は東京府)の中で1番人口が多いのが新潟県だった。その後、東京府(都)が1位となり、今日に至っている。

 人口の流出には様ざまな理由があろう。だが、先述のように現在の新潟市内(鳥屋野潟は中央区)でも、自分で車を運転しない高齢者にとっては生活が便利とはいえない。実は午後からは、4月から始まった買い物代行サービスの取材だったのである。

2016年5月16日

企業不祥事

 日産自動車が三菱自動車の株式の34%を取得して、傘下に収めるようだ。それは全く驚かない。それよりもビックリ仰天だったのは、軽4車種の燃費データ改ざんだけではなく、1991年以降の車に対して違法な走行試験を行っていたという発表だった。

 三菱自動車は2000年に乗用車、商用車で大掛かりなリコール隠しが発覚した。商用車については2003年から三菱ふそうトラック・バスとして乗用車と会社を分離したが、2004年にはトラックでのリコール隠しが再び大きな問題になった。その間も、三菱自動車では違法な走行試験を改めることなく続けていたことになる。

 2004年にトラックのリコールが問題になっている時、あるトラック運送会社を訪ねた。社長(当時)とは海外視察などで何度もご一緒した仲である。取材の主旨とは関係ないが、ふそうトラックのリコール対応の話になった。同社が保有しているトラックのほとんどが三菱である。当時の売上規模が60数億円だったので、保有するトラック数は多い。ディーラーの当該営業所のテリトリーでは最大の取引先だ。つまり、その営業所の1番のお客である。

 ところが、社長が立腹しながら語ったところによると、ディーラーでは他の運送事業者への対応を優先して、同社は後回しにしていたので文句をいったという。その理由は明らかだ。同社は三菱系メーカーとの取り引きが多い。記憶によれば売り上げの30%ぐらいを占めていた思う。そのためディーラーの経営者や担当営業は、対応を後回しにしても他メーカーのトラックに代替えされる心配がない、とたかをくくっていたようだ。

 その時、社長と意見が一致したのは「そのような企業体質や意識構造にこそ問題の根源がある」ということだった。どうも、いまだに変わっていないようだ。

 ところで、メーカーの再編成もさることながら、国内市場ということでいえば、メーカー系列に関わらずディーラーの再編成が大きな関心になってくるだろう。メーカーはグローバル戦略を展開できるが、基本的に国内市場で商売しているディーラーは、縮小が進む市場規模に対して過剰である。自動車業界では、今後、ディーラーの再編成が加速化するものと思われる。

2016年5月 9日

便利さと不便さ

 大型連休は人の移動も多い。今年は珍しく3日連休を取って出かけた。自分が運転したわけではないが、高速道路の渋滞には辟易する。ある程度は覚悟していたとはいえ、精神的に良くない。

 一方、JR東日本でも新幹線の駅掲示板が表示できなくなるというトラブルが発生したようだ。臨時便などで本数が増えたにも関わらず、事前に対応しなかったために、システム処理可能本数を上回ったのが原因らしい。

 出張などで普段から新幹線を使い慣れている人なら掲示板が機能しなくても何とかなるだろうが、大型連休は日ごろあまり新幹線を利用しない人たちも多い。東京駅のように発着の起点となる駅や、各新幹線が分岐する駅などでは不安だった人たちもいたのではないだろうか。3月28日の「システム障害」でもANAの混乱について書いておいたが、コンピュータ化されて便利になった反面、トラブルが発生した時の不便さも大きくなった。

 そんなことを考えながらネット検索していたら、「パソコンを使えない新入社員増 スマホネイティブの弊害」(NEWSポストセブン、2016年5月6日)という記事が見つかった。新年度になって約1カ月が経ったが、スマートフォン世代の新入社員は、パソコンのマウスの使い方が分からなかったり、キーボード入力に慣れていなかったりするという。

 たしかに20歳代、30歳代の人たちは個人でPCを持っていない人の割合が増えている、という話は取材の中で聞いていた。だが、PCのマウスやキーボードに不慣れな人がいるとまでは思っていなかった。そのうち、簡単な足し算や引き算すらスマホがなければできない、といったことにならなければ良いが‥。

 ところで、自分にとっての現実的な問題でいえば、最近はホームページで企業の概要などを調べることができるようになった。あくまで事前に予備知識を収集するという範囲であり、当然、リテラシーが不可欠であることは言うまでもない。だが、便利になったことは事実だ。半面、電話番号を載せていないHPも少なくない。これは不便さが前面にでているケースである。電話で話した方が早くて確実で便利なこともある。

2016年5月 2日

日本最短鉄道の旅

 大型連休の最中である。なかには4月29日から5月8日まで10連休という人もいるだろう。連休には海外旅行や国内旅行に出かける人も多い。

 しかし、九州は大変だ。大地震のあった熊本、大分だけではなく九州全体で宿泊客のキャンセルが多いという。大型連休は稼ぎ時なのに九州の観光地にとっては大きな痛手だ。

 一方、北海道新幹線が開通した函館はどうだろうか。連休が終わって集計結果がでないと分からないが、新幹線効果がそんなに大きいとは思えない。やはり北海道の中心である札幌と函館では集客力が違うのではないだろうか。そして所要時間の問題もある。

 自分を基準に考えると、北海道では札幌に行くことが圧倒的に多い。それでも旭川、北見、帯広、釧路、室蘭、函館に行くこともある。函館に仕事があれば今度は新幹線という選択肢もできたが、自分の場合にはやはり飛行機を優先する。もし新幹線利用ということがあっても、前日や翌日のスケジュールによって、行きか帰りの片道だけを新幹線ということにするだろう。

 それはさておき、いま手元に「日本一短い鉄道 芝山鉄道線乗車記念証明書」というのがある。つい先日、千葉県山武郡芝山町に取材に行き、芝山鉄道線に乗ってもらったものだ。

 新宿から日暮里まではJRで、日暮里からは京成電鉄で京成成田まで行き、芝山千代田行きに乗り換えた。京成成田の次は東成田駅で、その次が終点の芝山千代田駅である。これを運行しているのが芝山鉄道株式会社で、駅は東成田(京成電鉄との共用使用)と芝山千代田の2つだけ。京成成田~東成田間は京成電鉄の路線なので、芝山鉄道が自社で保有する路線は東成田~芝山千代田間の2.2㎞だけで、所要時間は約4分である。第一種鉄道事業者としては日本一短い保有路線という。

 営業距離2.2㎞、所要時間はわずか約4分でも快適な旅をと思ったのだが、グランクラスやグリーン車はない。そこで往復ともプライオリティシートに堂々と座って?! 日本最短鉄道の旅を満喫した。

« 2016年4月 | トップページ | 2016年6月 »