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2016年5月 9日

便利さと不便さ

 大型連休は人の移動も多い。今年は珍しく3日連休を取って出かけた。自分が運転したわけではないが、高速道路の渋滞には辟易する。ある程度は覚悟していたとはいえ、精神的に良くない。

 一方、JR東日本でも新幹線の駅掲示板が表示できなくなるというトラブルが発生したようだ。臨時便などで本数が増えたにも関わらず、事前に対応しなかったために、システム処理可能本数を上回ったのが原因らしい。

 出張などで普段から新幹線を使い慣れている人なら掲示板が機能しなくても何とかなるだろうが、大型連休は日ごろあまり新幹線を利用しない人たちも多い。東京駅のように発着の起点となる駅や、各新幹線が分岐する駅などでは不安だった人たちもいたのではないだろうか。3月28日の「システム障害」でもANAの混乱について書いておいたが、コンピュータ化されて便利になった反面、トラブルが発生した時の不便さも大きくなった。

 そんなことを考えながらネット検索していたら、「パソコンを使えない新入社員増 スマホネイティブの弊害」(NEWSポストセブン、2016年5月6日)という記事が見つかった。新年度になって約1カ月が経ったが、スマートフォン世代の新入社員は、パソコンのマウスの使い方が分からなかったり、キーボード入力に慣れていなかったりするという。

 たしかに20歳代、30歳代の人たちは個人でPCを持っていない人の割合が増えている、という話は取材の中で聞いていた。だが、PCのマウスやキーボードに不慣れな人がいるとまでは思っていなかった。そのうち、簡単な足し算や引き算すらスマホがなければできない、といったことにならなければ良いが‥。

 ところで、自分にとっての現実的な問題でいえば、最近はホームページで企業の概要などを調べることができるようになった。あくまで事前に予備知識を収集するという範囲であり、当然、リテラシーが不可欠であることは言うまでもない。だが、便利になったことは事実だ。半面、電話番号を載せていないHPも少なくない。これは不便さが前面にでているケースである。電話で話した方が早くて確実で便利なこともある。

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