日本最短鉄道の旅
大型連休の最中である。なかには4月29日から5月8日まで10連休という人もいるだろう。連休には海外旅行や国内旅行に出かける人も多い。
しかし、九州は大変だ。大地震のあった熊本、大分だけではなく九州全体で宿泊客のキャンセルが多いという。大型連休は稼ぎ時なのに九州の観光地にとっては大きな痛手だ。
一方、北海道新幹線が開通した函館はどうだろうか。連休が終わって集計結果がでないと分からないが、新幹線効果がそんなに大きいとは思えない。やはり北海道の中心である札幌と函館では集客力が違うのではないだろうか。そして所要時間の問題もある。
自分を基準に考えると、北海道では札幌に行くことが圧倒的に多い。それでも旭川、北見、帯広、釧路、室蘭、函館に行くこともある。函館に仕事があれば今度は新幹線という選択肢もできたが、自分の場合にはやはり飛行機を優先する。もし新幹線利用ということがあっても、前日や翌日のスケジュールによって、行きか帰りの片道だけを新幹線ということにするだろう。
それはさておき、いま手元に「日本一短い鉄道 芝山鉄道線乗車記念証明書」というのがある。つい先日、千葉県山武郡芝山町に取材に行き、芝山鉄道線に乗ってもらったものだ。
新宿から日暮里まではJRで、日暮里からは京成電鉄で京成成田まで行き、芝山千代田行きに乗り換えた。京成成田の次は東成田駅で、その次が終点の芝山千代田駅である。これを運行しているのが芝山鉄道株式会社で、駅は東成田(京成電鉄との共用使用)と芝山千代田の2つだけ。京成成田~東成田間は京成電鉄の路線なので、芝山鉄道が自社で保有する路線は東成田~芝山千代田間の2.2㎞だけで、所要時間は約4分である。第一種鉄道事業者としては日本一短い保有路線という。
営業距離2.2㎞、所要時間はわずか約4分でも快適な旅をと思ったのだが、グランクラスやグリーン車はない。そこで往復ともプライオリティシートに堂々と座って?! 日本最短鉄道の旅を満喫した。
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