« 2016年9月 | トップページ | 2016年11月 »

2016年10月

2016年10月31日

AI(人工知能)

 棋界では将棋ソフトの不正疑惑が問題になっているようだ。最近は将棋ソフトや囲碁ソフトが、プロのトップクラスを凌ぐようなレベルになってきた。それゆえの現象といえる。

 プロの棋士といえば、むかしお世話になった人の実父がプロの棋士で何度もお会いした。たしか八段だったと記憶している。知り合いの奥さんによると、義父は高齢になっても賭け事が好きで、マージャンで1晩に何十万円も負けることがあったという。いわゆる「勝負師」なのだろうが、家族にとっては大変だったと思う。それでも知り合いの方は父親の業績を形として残したいと、過去の新聞(投了図)などを調べて、小冊子をつくった。その編集作業を少し手伝ったことがあった。

 将棋ソフトに関連する棋界のニュースから、そんなことを思い出した。AI(人工知能)ということでいえば、AIロボットが様ざまな分野で実用化している。自分の仕事との関連ではトラックの自動運転車だ。法令などの問題を別にして、純粋に技術的な面だけからみれば、実用化はかなり現実的になってきている。そうなると、極端にいえばトラック・ドライバーはいらなくなってしまう。

 製造業ではすでに製造ラインでかなりロボット化が進んでいるようだ。AIロボットも容姿などが実際の人間のようになり、慣れもあるのだろうが違和感が少なくなってきた。今後は流通業やサービス業でもAIロボットの導入が進むだろう。そうなると、世の中はどうなるのだろうか。

 製造業、流通業、サービス業などでロボット化が進めば、その分だけ働く人がいらないことになる。AIなどの研究、応用技術の開発などに関わる人は労働の場が保証される。経営者は業種に関わりなくAIロボットを導入して事業を行えば良い。すると経営者と管理技術者など僅かな人しか必要なくなる。経済活動、労働行為から疎外された人たちは、どのように生活するのだろうか。

 法人税率を高くして税収を増やし、経営者や働く場がある一部の人たち以外は、公的な生活保障で生活するしかなくなってしまうのではないか。だが、最低限の生活しか保証されないだろうから、需要は縮小することになる。すると生産、流通、サービスにおいて生産性を向上しても意味がないことになる。AIなどの進化に併せて、分配の問題なども研究しなければならない。

2016年10月24日

ランニング

 さすがに10月も下旬になると朝晩の冷え込みが違ってくる。だが、昨日まで夏だったのに‥といった感覚が抜けない。そんな冷え込みの朝も、週に1、2回は走るようにしている。

 土日や祝祭日もけっこう仕事をしている。取材や出張といったこともある。そのような予定がない時でも、事務所で原稿を書いたりしているからだ。しかし、ゆっくり事務所に出てもかまわないので、朝できるだけ走るようにしている。といっても、せいぜい1.5㎞(推計)ぐらいの距離に過ぎない。それを体に無理のないようにゆっくりと走るだけでも気分が違ってくるから不思議だ。

 スケジュールの関係で2週間ぐらい間隔があいてしまうこともあるが、逆に3日ぐらい連続して走れることもある。3日連続で走る時などは、日ごとに自然とペースが速くなってくるのを実感する。

 最近はランニングシューズやウェアーなどが機能的に進化している。とくにウェアーはファッション性も重視されているようだ。しかし、0.01秒の差を競うようなトップアスリートならともかく、健康のためにランニングしようという自分などにとっては、そんな高度な機能性もファッション性もいらない。ただ快適に走れれば十分なのである。ところが何でも必要以上の機能を付加して販売競争するような傾向が強まっている。物流でいえば当日配送などがその最たるものである。

 ずっと昔になるが、高校1年生と3年生の10月下旬に30㎞弱を完走したことがあった。1年の時は3位、3年の時には2時間をわずかに切って1位になった。陸上部ではなかったが、10㎞を40分のイーブンペースなら走りきることができるという自信があり、想定通りに走ることができた。

 平均すると100mを24秒のペースだ。現在のトップクラスのランナーは10㎞を30分以下で走らなければならない。100mにすると18秒以下である。それと比べればかなり遅いが、精神的には自信になっている。そんなことを思い出しながら、いまでも「明日に向かって?」走っている。もちろん目標は2020年だ。

2016年10月17日

くすり・年金・孫

 高知県宿毛市の大島にあるリゾート椰子で露天風呂につかりながら、はるか九州を望む日向灘に沈む夕日を眺めてきた。残念ながら「ダルマ夕日」ではなかったが、良い気分だった。宿毛には約3年ぶりだが、大島に渡ったのは初めてである。島といっても僅か10m程度の橋でつながってるだけの距離なので、感覚的にはほとんど陸続きのようなものだ。

 集まったのは男5人と女1人の計6人。年齢は65歳から70歳までである。福岡から1人、松山が1人、自分も含めて東京が3人、そして地元宿毛が1人だ。東京の1人が難病に罹ってしまい、遠出ができる間に集まろう、となったもの。もう1つは地元の彼が前市長で、前回の市長選には立候補せずにリタイヤした。そんなこんなで励ます会やら慰労会やら、まぁ、名目は何でも良かった。

 前日は香川県の丸亀市と、まんのう町の会社を取材した。宿毛行きが先にあって、取材日程を当方の都合に合わせていただいたようなもの。両社は4年半前にアライアンス合意書を締結した。同じような取り扱い荷物で、一方は川上の物流、他方は川中から川下の物流を担っている。また、リバース物流も2社で連携して行っている。つまりSCM型のアライアンスといえる。

 そこで、この間のアライアンスの深化状況などを取材した。川中、川下物流を担当しているまんのう町の事業者は、単独でも四国4県で独自のサービスの仕組みを構築していて面白い。同社の社長は、取り引き先の1社のある物流子会社の役員にもなっている。その物流子会社では、同社が四国4県で行っているサービスを、全国展開したいという意向があるからだ。

 丸亀に1泊し、丸亀からは予讃線の特急で高知を経由して窪川、そして中村までが約4時間。中村から宿毛までが約30分。途中、大歩危などの景勝を眺めながらの旅だった。

 リゾート椰子で5名と合流。若いころと同じような気分になれた。だが、女性1人を除くと、男5人は全員が医者から処方された薬を持参していた。毎日飲む薬の種類が一番多いのは誰かなどといった話になった。すると、種類は少ないが自分の飲んでいる薬が一番高額だから、金額でいくと自分が一番だなどといった珍説も出る始末。この年齢になると、くすり(健康)、年金(くらし)、孫の話題は定番のようだ。それでも全員が明るく前向きな気持ちを持ち続けているのは嬉しかった。

2016年10月10日

妖怪「金産婆」

 全日本トラック協会の事業者大会が鳥取県米子市であった。飛行機の関係で開始時間よりかなり早くついたので、米子市内を見学することにした。といっても時間に限りがあるのでピンポイントで行くしかない。そこで寺町通りに行ってみた。

 いずれの寺もさほど大きくはないが、隣り合ってずらっと9つのお寺が並んでいる通りだ。全部、米子城(現在は城跡)を向いているのだという。率直に言うとコンクリート製になっていたりする部分もあって今一つだったが、まぁ、珍しいことは事実だ。トラック運送業界的に言うと「過当競争」かも知れないが、檀家制度が共存を可能にしていたのかなと推測する。だが、檀家も減少しているのではないかなどと余計な心配をしてしまう。

 翌日は境港に行った。せっかくなので、対岸の島根県側に渡り、現在は合併して松江市になっている美保神社まで足を伸ばした。境港駅からバスで橋を渡って対岸の宇井渡船場まで行き、そこで美保関行きのバスに乗り換えられる。橋ができる以前は渡し舟が発着していたから、現在でもバス停の名前は「渡船場」になっていると地元の人に聞いた。

 境港の駅に戻って隠岐の島と結ぶフェリーを写真に撮ったりした。境港は、むかし一緒に仕事をしたことのある人の出身地だ。ずっと年上なのですでに亡くなられたが、こんな環境の中で生まれ育ったのかと、懐かしく故人を思い出した。

 もちろん、水木しげるロードものんびり歩いた。10数年前にお隣の松江市でセミナーがあり、主催者の人が米子空港まで送ってくれた。その時、飛行機の時間があるので水木しげるロードを案内してもらったのだが、あいにくの雨だったのでほとんど車の中からみただけだった。今回は天気も良く、1人で気ままに観て歩くことができ、水木しげる記念館も見学した。

 それにしても約800mにもわたって道路の両側には妖怪をモチーフにした各種商品を販売している店がずらりと並んでいる。飲食店にしても、観光客を相手に商売が成り立っている。水木しげるさんが創作されたキャラクターの恩恵で食べている人たちがこんなに多いとは。水木さんの郷里への貢献度のすごさを実感した。いわば妖怪「金産婆」である。おっと、そんな打算的な考え方しかできないような人間ではダメだと、ねずみ男に説教されてしまいそうだ?

2016年10月 3日

学生コンペも10大学に

 NS物流研究会が主催する「物流関連ゼミ学生による研究発表会」の事前打ち合わせ会が先週金曜日に開かれた。発表会は11月19日(土)11時30分から東京海洋大学・越中島キャンパスである(受付開始は11時から)。

 毎年1回の開催だが、今年で第8回になる。時間が経つのは実に早いものだ。回を重ねるうちに今年は参加大学が10校になった。また、年ねん各企業の人事担当者などの傍聴も増えてきている。傍聴してくれた企業に就職する例も出てきた。

 学生も公の場で研究成果を発表する機会は少ない。一方、物流企業の人たちも物流関連ゼミ学生の研究を直接聞くことがほとんどない。学生ゆえの発想の中には傾聴に値するようなヒントがあったりすることもある。

 ところで事前打ち合わせは、参加希望大学の先生と2、3人のゼミ学生に集まってもらって、発表会までの流れ、提出物、発表要領、ルール、審査基準などを説明するもの。それと、抽選をして当日の発表順番を決め、あとは懇親会である。

 参加校が10校ともなると、各大学とも発表順番が気になるところ。最初のころに発表した方が良いのか、それとも後の方が有利かなど、あながち余分な心配とは言えない。審査委員も同じレベルの集中力をずっと維持するのは難しい。少し気が緩むような時間帯がないとは言えないし、同じ発表内容でも印象に強く残るか、そうでないかは順番によって違ってくるかもしれないからだ。

 参加10校は当日の発表順に大学名を記すと以下のようである。1.大阪産業大学(浜崎章弘ゼミ)、2.同志社大学(石田信博ゼミ)、3.流通経済大学(小野秀昭ゼミ)、4.城西大学(上村聖ゼミ)、5.亜細亜大学(白珍尚ゼミ)、6.神奈川大学(齊藤実ゼミ)、7.目白大学(加藤孝治ゼミ)、8.流通科学大学(森隆行ゼミ)、9.東京海洋大学(黒川久幸ゼミ)、10.東京都市大学(郭偉宏ゼミ)。

 先日、ある出張先で、何年か前の発表会に参加して、現在は物流関連企業に勤め、最近、人事異動で赴任してきたという人に会った。嬉しいものである。

« 2016年9月 | トップページ | 2016年11月 »