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2016年10月10日

妖怪「金産婆」

 全日本トラック協会の事業者大会が鳥取県米子市であった。飛行機の関係で開始時間よりかなり早くついたので、米子市内を見学することにした。といっても時間に限りがあるのでピンポイントで行くしかない。そこで寺町通りに行ってみた。

 いずれの寺もさほど大きくはないが、隣り合ってずらっと9つのお寺が並んでいる通りだ。全部、米子城(現在は城跡)を向いているのだという。率直に言うとコンクリート製になっていたりする部分もあって今一つだったが、まぁ、珍しいことは事実だ。トラック運送業界的に言うと「過当競争」かも知れないが、檀家制度が共存を可能にしていたのかなと推測する。だが、檀家も減少しているのではないかなどと余計な心配をしてしまう。

 翌日は境港に行った。せっかくなので、対岸の島根県側に渡り、現在は合併して松江市になっている美保神社まで足を伸ばした。境港駅からバスで橋を渡って対岸の宇井渡船場まで行き、そこで美保関行きのバスに乗り換えられる。橋ができる以前は渡し舟が発着していたから、現在でもバス停の名前は「渡船場」になっていると地元の人に聞いた。

 境港の駅に戻って隠岐の島と結ぶフェリーを写真に撮ったりした。境港は、むかし一緒に仕事をしたことのある人の出身地だ。ずっと年上なのですでに亡くなられたが、こんな環境の中で生まれ育ったのかと、懐かしく故人を思い出した。

 もちろん、水木しげるロードものんびり歩いた。10数年前にお隣の松江市でセミナーがあり、主催者の人が米子空港まで送ってくれた。その時、飛行機の時間があるので水木しげるロードを案内してもらったのだが、あいにくの雨だったのでほとんど車の中からみただけだった。今回は天気も良く、1人で気ままに観て歩くことができ、水木しげる記念館も見学した。

 それにしても約800mにもわたって道路の両側には妖怪をモチーフにした各種商品を販売している店がずらりと並んでいる。飲食店にしても、観光客を相手に商売が成り立っている。水木しげるさんが創作されたキャラクターの恩恵で食べている人たちがこんなに多いとは。水木さんの郷里への貢献度のすごさを実感した。いわば妖怪「金産婆」である。おっと、そんな打算的な考え方しかできないような人間ではダメだと、ねずみ男に説教されてしまいそうだ?

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