SMAP解散
人気アイドル・グループのSMAPが年内で解散するという。年内いっぱいということなら、あと5日残っているので、その間にどのような結末になるのかは予想できない。それでも解散という方針に変わりはないだろう。
ここまでの経緯にしても良く分からない。ジャニーズ事務所の提灯記事を書く芸能業界紙誌もあれば、ジャニーズ事務所に距離をおく芸能業界紙誌もあるようだ。おそらく熱心なSMAPファンとしては、どちらの記事が正しいのかと、両方を読み比べることになるだろう。つまり、どちらの立場に立つ新聞や雑誌も売れることになるので、芸能業紙誌としては相乗効果が得られることになる。
ところで、どうも納得できないのは芸能界の前近代的ともいうべき体質である。1つは、タレントの恋愛や結婚も自由ではないらしいことである。もう1つは、能年玲奈(のん)さんのケースもそうだが、所属事務所の辞め方によっては、その後しばらくはテレビなどへの出演が困難になることだ。
恋愛・結婚は個人の自由の問題だし、従来の所属事務所を離れたからといってテレビなどへの出演が実質的に妨害されるのだとすれば、各種の法律に違反するのではないかと思われる。
これにはタレントと芸能プロダクションの関係が明確でないという問題もあるのだろう。雇用関係なのか契約関係なのか、である。基本的には契約関係なのだろうが、現実には雇用関係のような実態があるのではないか。
その事例の1つがプロ野球の世界だ。選手会には、一般社団法人日本プロ野球選手会と労働組合日本プロ野球選手会がある。つまり球団と選手は契約関係にあるが、雇用関係のような実態もあると法的に認められていることになる。タレントと芸能プロダクションも同じような関係ではないかと思う。
それにしても、このような本質的な問題に切り込まないマスコミはだらしない。取材がやりづらくなったり、広告が出稿されなくなったり、人気タレントの出演を断られたり、といったことから自主的配慮(自主規制)がなされているのかもしれない。
だが、報道が気に入らないと人気タレントの出演を断ってくるような横暴な芸能プロダクションに対しては、それなら他のタレントを使うと言えば良いではないか。どのテレビ局も毅然とした姿勢を貫けば、結果的に困るのは横暴な芸能プロダクションの側である。そういえば、ブラック企業大賞も発表されたな‥。
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