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2017年4月10日

観桜

 コラムも書くネタに困ると季節ものが安易で手っ取り早い。そこで桜だ。2012年1月から毎週月曜日更新(実際には2、3日前に書いている)で続けているこのコラムでも、2012年4月2日(出会いと別れ)と、13年4月1日(「団塊桜」は散らず)で桜を書いた。今回も観桜である。

 花見というと特定の花を指しているわけではないが、たいていは観桜を意味する。広辞苑でも「おもに桜を見てあそびたのしむこと」というのが最初にきている。それだけ桜は日本人の心に強く根づいた花といえるだろう。

 東京では、今年は沖縄を除くと全国でもいち早く開花宣言がだされた。しかも開花から満開までの期間が例年よりもかなり長い。それだけ何日も鑑賞できることになる。寒気の影響で4月にしてはいつもの年より気温が低いような気がするが、観桜にはありがたい。

 毎年のことだが、桜の季節には取材で出かけた先ざきで花見ができる。もちろん電車などで移動しながらだったり、歩きながらである。先日も千鳥ヶ淵の近くにいったが、平日の昼間なのにたくさんの人出で歩くのが大変だった。外国人も多く見かけたし、自撮りの人たちも珍しい光景ではなくなった。

 また先週は長野県の塩尻まで日帰りしたが、中央線の車窓から見える桜の開花状況を楽しむことができた。都心では満開の様相だが、八王子・高尾などでは感覚的に多少異なり、満開近くという感じになる。さらに山梨県、長野県と進むにしたがって開花した花びらの割合が少なくなってくる。そんな鉄道沿線の風景を観ることも出張の楽しみの一つだ。

 東北地方や北海道はこれから徐じょに開花してくることになるが、関東より西の地方では、今年は3月下旬から4月上旬にかけて桜を楽しめた。12年4月2日に書いたように、桜は別れと出会いを象徴する花だと思っているが、まさにピッタリの観桜といえる。

 満開の桜の花を観ながら、13年4月1日に書いたように「団塊桜」はまだまだ散らないぞ、という気持ちになってくる今日この頃である。

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