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2017年4月17日

伊香保温泉

 やっと伊香保温泉(群馬県)に行くことができた。長年の念願だったのである。伊香保は2度目で、最初は小学校に入る前に(何歳だったかまでは覚えていない)、祖父に連れて行ってもらった。約60年前のことである。とはいっても、断片的に記憶に残っているのは次の3つしかない。

 1つは伊香保温泉だったこと。これは幼い時に頭に刷り込まれているので、まず、間違いはない。2つ目は、旅館で祖父と同じ布団い寝たこと。おそらく母親と離れて宿泊旅行に行ったのは初めての経験だったと思う。そのため祖父と寝た布団のぬくもりを体感的に覚えているのだろう。3つ目は、翌日は湖のようなところに行き、湖畔のお土産屋で買ってもらったカエルのおもちゃで水辺で遊んだこと。霧が濃くて遠くが見えず、おもちゃを買ってもらった近くのお土産屋も霞んでいた。湖は水辺のわずかな部分しか見えなかったが、綺麗に澄んだ水の中でおもちゃのカエルを「泳がせた」のを覚えている。

 湖のようなところがどこだったのかは今日まで分からないままだった。地理的にいえば榛名湖だったと思う。そこで榛名神社、榛名湖と周ってみた。榛名湖は偶然にも、遠い記憶とまったく同じように濃い霧でおおわれていて、数メートル先しか見えない。お土産屋や飲食店が並んでいる前の岸辺に立った瞬間、その霧が幸いして60何年か前に来たのは、たしかにこの辺だったと確信できた。そこで湖畔を少し歩いていると、なんと瞬く間に霧がさーっと消えて、対岸がすっきり見えてきたのである。さらに、少し散策して戻ろうと車を発車したら、再び霧が出てきて視界が悪くなってきた。

 宿について女将から「伊香保は初めてですか」と聞かれたので、かみさんは初めてだが、自分は60年ぐらい前に祖父に連れられてきた記憶があることと、宿に入る前に訪ねた榛名湖の霧の話をしたら驚かれた。記憶と同じような情景から、さっと瞬間的に霧が晴れたことなど、女将は「きっと、おじいさんが現れたんですよ」と言ってくれた。

 そんなことで、久しぶりに「おじいちゃん」を想いだして懐かしく思う今日このごろだが、考えてみると、自分も当時の祖父と同じぐらいの歳になってしまったのである。

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