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2017年5月

2017年5月29日

身びいき

 いま常磐線沿線が熱い! 稀勢の里(牛久)、高安(土浦)の活躍で沸いている。稀勢の里の出身は牛久市となっているが、竜ケ崎市という話もある。いずれにしても両市は隣同士なのでどちらでも良いが、牛久市の隣が土浦市である。

 小生の出身である茨城県は、都道府県人気ランキングでは不動の47位を維持している。2012年には46位になったものの、それ以前は長年47位だった。2013年には再び47位の「定位置」に戻り、2016年まで「4連覇」中である。この先、どこまで連続記録を伸ばすか興味深い。

 そのような茨城県にあって、稀勢の里と高安の活躍は同県人の期待を担っているといっても良い。また、最近では笠間市出身の女子プロゴルファーで、畑岡奈紗選手も注目されている。

 大相撲で比較的記憶に新しいところでは、水戸泉(元関脇)、雅山(元大関)の2人が水戸市の出身である。だが、自分からすると牛久や土浦とは親近感が違う。そんなことで、これまで相撲には興味がなかったが、最近は夜のスポーツニュースで両力士の取組結果を気にするようになってきた。

 しばらくの間、大相撲は外国出身力士の活躍が目立った。そのような中で稀勢の里は19年ぶりに誕生した日本人横綱ということで、最近は相撲人気が一段と高まってきたようだ。おそらく若乃花、貴乃花以来の相撲人気なのではないだろうか。

 当方としては外国人力士と日本人力士という意識はない。ただ、同県人という身びいきだけである。今年になってからでも牛久市と土浦市には仕事で行っているので、両力士の活躍はなおさら身近に感じる。まして地元の人たちの熱気はなおさらだろうと思う。常磐線沿線、国道6号線沿いは、いま熱いのである。

 スポーツの地元出身選手への「同郷身びいき」は庶民的で微笑ましい。だが、同じ身びいきでも政治、行政となると違ってくる。森友学園の籠池泰典前理事長には「イデオロギー身びいき」、加計学園の加計孝太郎理事長には「お友達身びいき」のようにしか感じられない。このような身びいきは困ったものだ。

2017年5月22日

本当に必要なのか

 最近は宅配便に関するニュースが頻繁に報道されるようになった。ドライバー不足と長時間労働、再配達問題、時間帯指定見直し、料金値上げなどである。これに伴い、宅配便の大口利用者であるネット通販会社の対応に対しても、社会的な関心が高まってきた。ネット通販会社のなかには、当日配送休止、12~14時の時間指定受付の中止、一部の配送料値上げ、その他の対応策をすでに打ち出したところもある。

 この事態を「宅配便クライシス」などと表現するマスコミもあるが、宅配便事業者からすると、異常だったものを正常に戻そうという取り組みに過ぎない。別に大騒ぎするほどのことではないのである。

 この一連の「宅配便騒動」のなかで、「利用者の立場から、どのように対応(協力)したら良いのだろうか」といった声も聞かれるようになってきた。利用者も当事者の1員としてどのような協力の仕方があるだろうか、といった健全な受け止め方をする人たちが増えている。宅配便は、それだけ社会的な存在になっているということだ。

 そこで「宅配便問題」への利用者の対応は2つある。1つは具体的な対応で、これにはピックアップ・ポイントの増加と、方法の多様化を図ることだ。もう1つは根本的な問題の解決である。宅配便に限らず、ネット通販の当日配送、コンビニ店の24時間営業、小売店の正月3が日開店、その他、現在、自分たちが享受しているサービスや利便性が、本当に必要なものなのか、それとも過剰ではないのか、といったことを再検討することの必要性である。

 たとえば通販の当日配送にしても、日本通信販売協会の「ジャドマニューズ(3-4月号)」によると、宅配サービスに関するアンケート調査で、配送サービス重視点のなかで「当日配送」という回答(複数)は4%に過ぎない。つまり当日配送指向は、小売型ネット通販会社が在庫回転率を高めたいという自社都合なのである。

 「宅配便クライシス」は、その他のサービスや利便性も含めて、本当に必要なのか、過剰なのか、少子高齢化が進む今後の日本の在り方も見据えて、再検討するキッカケにすべきなのである。

2017年5月15日

単純か狡猾か

 先週のテーマは「リセット」だったが、この1週間は弛緩した精神状態が元に戻らず、だらだらと過ごしてしまった。そんな中でも、世の中は動いている。

 トランプ米大統領がFBIのコミー長官を解任した。驚いたのは、大統領に就任してからコミー長官を解任するまでの間に、自分は「捜査対象ではない」ということを3度も確認したという点だ。捜査されては困るので、阻止するために解任したと受け止められても仕方がない。実に単純な行動である。

 自分に都合の良い人事ということでは、日本の総理大臣の方が米大統領より先行していて、こちらは狡猾だ。NHKの前会長(21代)や理事人事、国会同意人事だが日本銀行の現総裁、また従来の人事慣行を破った内閣法制局長官の任命などである。

 内閣法制局長官の人事は、集団的自衛権を「合憲」と解釈させるための任命だった。最近では、森友学園問題で財務省理財局長の知名度が上がっている。みえみえのシラケた答弁を繰り返し、自分が矢面に立って「難局」を乗り切れれば出世は間違いない。だが、野党の追及をかわし切れなければ出世街道からは外される。

 また、改憲論議を加速させようとする動きも活発になってきた。憲法9条の1項と2項はそのままにし、3項を追加するとのこと。これなど「加憲」政党が賛成しやすくなるような曲球だ。一方、集団的自衛権は憲法上問題なしと解釈するのに、教育無償化のためには改憲が必要というのは詭弁も甚だしい。「補完」政党への飴玉である。

 それにしてもアメリカのジャーナリズムは日本より健全だ。NBCテレビの大統領インタビューをニュースで見ていると、大統領の嫌がる質問を堂々とぶつけている。米大統領が一方的に自己主張できるツイッターに逃げたくなるのもうなずける。それに対して日本では、大手新聞が総理の「ツイッター」の役割を担っているようだ。

 書き出せば限がないが、「共謀罪」になるといけないから、この辺で止めておこう。

2017年5月 8日

リセット

 連休という非日常が終わり今日から日常に戻る。4月29日、30日、5月1日と孫たちと小旅行をしたが、高速道、一般道ともにかなりすいていた。自分が運転したわけではないが、普段よりも車が少ないのではないかと思うぐらいで楽だった。連休後半に出かけた人たちが多かったのだろう。

 5月2日から7日は適当に休んだり、事務所に出て原稿を書いたりして過ごした。事務所にいっても、今日は原稿を何本書いたら早めに切り上げようと、かなり余裕をもって仕事をしていたので、どうしても精神的にゆるみが生じてしまう。いったん弛緩した気持ちを元に戻すには、けっこうエネルギーがいるものだ。5月病というのは、このような精神状態の重度なものを言うのだろう。

 5月2日から7日までは、毎朝ランニングをした。仕事とはいっても事務所にはゆっくり出て行っても構わないからだ。ランニングによる体調への影響は、自覚できる形では分からない。だが、精神的な効果はあるように思う。ムリをしないで自分のペースで走るのだが、今日はどこまで走ろうと決めて走りきると、小さな達成感があるからだ。

 だが、連休でのんびり過している間も世の中は動いている。憲法をめぐる改憲、護憲両派の動き。フランスや韓国の大統領選挙。朝鮮半島をめぐる緊張感の高まりなどである。北朝鮮のミサイル発射では自分も間接的に影響を受けた。あるテレビ局が毎週土曜日の朝に放送している番組がある。その4月29日の放送の中で顔写真と音声を挿入するということで、前日の夜に電話でコメントした。

 翌朝、番組を観ていたら北朝鮮ミサイル発射の速報が字幕で流れた。その瞬間、放送はなくなったと判断してテレビのスイッチを切った。すると5月5日に1週遅れで6日に放送するという電話が番組スタッフから入った。そこで番組を観たら、ニュースとしては古くなったので、切り口を替えてむしろ扱いとしては格上げになり、当方のコメントを挿入してくれた。なるほどと感心した次第だ。

 そこで日常復帰への精神的リセット。連休明けに書いて入稿する予定だった原稿について、テーマは変えないが切り口をまったく別にすることを思いついた。

2017年5月 1日

プチ連休

 大型連休だ。中には9連休の人もいるだろう。当方は、子供たちが大きくなってからは、ずっと何年間も、連休には関わりなくほとんど仕事をしていた。そもそも、どこに行っても混雑しているのが好きではないからでもある。しかし、ここ2、3年は孫たちと小旅行をするようになってきた。プチ連休である。

 それにしても最近は外国人観光客が多い。どこに行っても外人が目立つ。連休とは関係ないが、2週間ほど前に仕事で大和郡山を日帰りした。新幹線で京都まで行き、京都からは快速電車である。ところが、この快速電車の自分が乗った車両の過半は外国人だった。復路はやはり快速で大阪に出て、新大阪から新幹線で帰ったが、快速電車の中は外国人が多かった。

 京都や奈良といったところは外国人旅行者に人気のある観光コースなのだろう。しかし、観光地も外国人旅行者頼みでは、この先、どうなるのか不安な要素もあるのではないか。

 外国頼みということでは日本経済全体がそのようである。日本銀行は金融政策決定会合で、景気の基調判断を「緩やかな拡大に転じつつある」としたようだ。「拡大」という表現は約9年ぶりという。その「拡大」を支えているのが海外経済で、輸出や生産の増加と、円安による企業収益の好転というのだから、国の内外とも外国人頼りということか。

 一方、国内の消費は低調である。それは当然だろう。失業率は下がっているが、実質賃金も下がっている。最近は労働力確保の必要性から、非正規雇用労働者を正規雇用に転換する企業もあるが、それにしても昔と比較すると非正規雇用労働者は増加している。なぜ非正規雇用なのかと言えば、人件費その他を安く抑えたいからに他ならない。したがって、失業率が下がったといっても賃金水準は下がり、消費低迷になるのは理の当然だ。

 そのような非正規雇用労働者にとって大型連休はどうなのだろうか。時給制や日給制では休みが増えるほど収入が減少する。2、3日のプチ連休であっても、小旅行にいけるだけ恵まれていると感謝しよう。

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