プチ連休
大型連休だ。中には9連休の人もいるだろう。当方は、子供たちが大きくなってからは、ずっと何年間も、連休には関わりなくほとんど仕事をしていた。そもそも、どこに行っても混雑しているのが好きではないからでもある。しかし、ここ2、3年は孫たちと小旅行をするようになってきた。プチ連休である。
それにしても最近は外国人観光客が多い。どこに行っても外人が目立つ。連休とは関係ないが、2週間ほど前に仕事で大和郡山を日帰りした。新幹線で京都まで行き、京都からは快速電車である。ところが、この快速電車の自分が乗った車両の過半は外国人だった。復路はやはり快速で大阪に出て、新大阪から新幹線で帰ったが、快速電車の中は外国人が多かった。
京都や奈良といったところは外国人旅行者に人気のある観光コースなのだろう。しかし、観光地も外国人旅行者頼みでは、この先、どうなるのか不安な要素もあるのではないか。
外国頼みということでは日本経済全体がそのようである。日本銀行は金融政策決定会合で、景気の基調判断を「緩やかな拡大に転じつつある」としたようだ。「拡大」という表現は約9年ぶりという。その「拡大」を支えているのが海外経済で、輸出や生産の増加と、円安による企業収益の好転というのだから、国の内外とも外国人頼りということか。
一方、国内の消費は低調である。それは当然だろう。失業率は下がっているが、実質賃金も下がっている。最近は労働力確保の必要性から、非正規雇用労働者を正規雇用に転換する企業もあるが、それにしても昔と比較すると非正規雇用労働者は増加している。なぜ非正規雇用なのかと言えば、人件費その他を安く抑えたいからに他ならない。したがって、失業率が下がったといっても賃金水準は下がり、消費低迷になるのは理の当然だ。
そのような非正規雇用労働者にとって大型連休はどうなのだろうか。時給制や日給制では休みが増えるほど収入が減少する。2、3日のプチ連休であっても、小旅行にいけるだけ恵まれていると感謝しよう。
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