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2017年6月

2017年6月12日

10年ぶりの枕崎

 先週、鹿児島県の枕崎に行ってきた。前回の訪問は2007年6月だったので、偶然にもちょうど10年ぶりだ。行きは鹿児島空港から高速バスだったが、帰りは指宿枕崎線で枕崎駅から鹿児島中央まで戻った。

 10年前に訪ねた時には枕崎駅はホームだけで駅舎がなかった。前年の06年3月に旧駅舎が解体され、13年4月に新駅舎が完成したからだ。その時にはなかった駅前観光案内所もできていた。

 昨年9月に訪ねた北海道の稚内駅は最北端の始発・執着駅だが(16年9月12日「北国」)、枕崎駅は本土最南端始発・執着駅である。観光案内所に稚内駅の写真が貼ってあるので、昨年秋に稚内に行ってきたと案内所の人に言ったら、稚内と枕崎は友好都市になっているという。そこまでは知らなかったのだが、偶然にも両駅に行ったことになる。

 実は、前回来た時に駅舎がなかったので、ひょっとして廃線になるのだろうか、と危惧したのである。しかし、旧駅舎とは少し離れた位置だったが、新駅舎ができていたので安心した。それに対して稚内駅は、昨秋訪ねた時には思いもしなかったが、その後、JR北海道の発表によると旭川以北は採算が取れないとのことで、存続が心配されるようになってしまった。

 鹿児島空港から高速バスに乗ったのは小生ともう1人だけ。みたところ地元(枕崎)の高齢のご婦人のようだった。途中の乗降客は1人もいない。結局、始発から終点の枕崎駅までの乗客は2人だけ。これでは燃料代や高速料金にもならないのではないか。

 枕崎駅から列車に乗ると、両側の車窓からカラカラ、カラカラという音がする。何だろうとみたら車体が線路わきの木の枝を擦る音だった。単線なので両側から枝葉が伸びても伐採できず、路線の維持も大変なのだなと実感した。

 時間帯の関係だろうが、乗客のほとんどは高校生だった。だが、バスにしろ鉄道にしろ、採算だけでは判断できない「存在価値」がある。必要とする国民がいる限り、公的資金を投入しても「足」を維持すべきだ。

2017年6月 5日

中高生の活躍

 最近は若い人たちの台頭がめざましい。中学生棋士の藤井聡太四段などはその最たるものだろう。とくに将棋は年配の一流の人たちの中での活躍なので、若さが一段と際立つ。サッカーのU-20日本代表のメンバーに飛び級で選ばれた15歳の久保建英選手も将来が楽しみだ。また競泳女子では池江璃花子選手が世界の舞台で実績を上げ、女子プロゴルファーの畑岡奈紗選手も頑張っている。

 若い人たちの活躍の中でも最近、とくに目立つのが卓球である。平野美宇選手をはじめ伊藤美誠選手、平田ひな選手の3人は高校生である。なかでも平田選手は希望が丘高校なので活躍が気になる。というのは、福岡県中間市にある同校には、仕事の関係で何度か行っているからだ。卓球部の練習もちょっとだけ覗いたことがある。

 今から60年ぐらい前は「卓球日本」と言われ、男女とも世界チャンピオンを輩出した。その後、中国が世界を席巻するようになり今日に至っている。日本も女子選手は若い人たちの層が厚くなってきたので、「卓球日本」再来の可能性も高まってきた。

 卓球の男子では張本智和選手も中学生だ。日本の卓球男子の第1人者は水谷隼選手だが、世界選手権では張本選手が勝った。水谷選手はリオデジャネイロ・オリンピックの卓球男子シングルスの銅メダリストで、全日本卓球選手権は9回優勝している。

 実はリオ・オリンピックで水谷選手が銅メダルを取った時に、書こうかどうしようか迷いながら、結局、書かなかったので簡単に触れておく。3位決定戦に勝った後の水谷選手はいただけなかった。勝った直後に仰向けに倒れて喜びをあらわにしたのは構わない。だが、倒れながラケットを後ろに放り投げたのである。それを観て一気に興ざめしてしまった。

 「刀は武士の魂」という言葉があるが、卓球選手にとってのラケットは? 喜びをどのように表現するかは自由だが、ラケットを放り投げるのは、将棋で言えば「投了」と同じではないか。卓球選手を志す子供たちが真似をしなければ良いな、と思った次第である。

 各界で活躍する若い人たちは、世界の一流を目指すとともに、自分より小さな子供たちにも見本となるような選手になってほしい。

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