« 2017年6月 | トップページ | 2017年8月 »

2017年7月

2017年7月31日

Yes(もどき) but ‥‥

 先週はいろいろあったが、印象に強く残るのは政治的な動きだ。加計学園の獣医学部新設問題で衆参両院が予算委員会の閉会中審査を行った。また、PKO部隊の日報をめぐる特別防衛監察の結果が公表され、稲田朋美防衛大臣が辞任した。

 特別防衛監察は防衛大臣の直轄組織である防衛監察本部が行うもの。身内の調査結果においてすら、大臣への「報告があったことは否定できず」という表現になっている。国民がそれをどう読むか、である。
 加計学園をめぐる閉会中審査はテレビや新聞のニュースでしか見ていないが、安倍晋三総理はYes butに徹する指導を受けて臨んだらしい。Yes butは、簡単にいうと相手の言い分をいったんはそのまま受け止め、その後で、しかし‥と切り返すような話法である。相手から引き出したい内容によっては、自分も取材の中で用いることがある。

 安倍総理の人事について、お友達、同じ思想の同志、イエスマンだけを重用すると、ある人が言っていた。そして、そのような人たちは大事にするが、自分と意見が異なる人たちに対しては、No! と叫ぶだけでいっさい議論に応じようとしない。

 だが、支持率が下がってきたので閉会中審査に応じざるを得なくなった。それが裏目に出ると大変なので、Yes butを徹底することにしたのだろう。もっとも、よく聞いていると本当のYesではなくYesもどきだが、表面的には謙虚さを演出して好感度を上げようと「印象操作」に努めたようだ。

 だが、肝心なのはbut以下で、それは従来と何ら変わらずNoに徹していた。稲田前大臣も含めて厚顔さだけが印象に残った観がある。その前段のYes(もどき)の「印象操作」の効果がどうだったかは、今後の各種世論調査に表れるだろう。

 それにしてもである。笑点の三遊亭小遊三さん的な表現をするなら、「モリもカケも飽きただろう。はやく正直に言ってしまえばかつ丼をとってやるよ」、といった思いだ。おっと失礼。もっと美味しいものを毎日食べている人たちだった。

2017年7月24日

ボウ・フラ

 ボウ・フラ‥‥蚊の幼虫のボウフラのことではない。暑さで頭は慢性的にボウっとしている。一方、直射日光を浴びて屋外を歩いたりすると足元がフラついてくる。こんな今日このごろの状態をボウ・フラという。

 九州北部は大雨が続き、甚大な被害に見舞われた。それに対して自分が住んでいる関東は空梅雨の様相で、降雨量が少ないまま梅雨明けになった。利根川水系など首都圏の水がめのダムはどこも貯水量が少なく、取水制限がされている。そのような中で、寝苦しい毎日が続く。一晩中エアコンを入れたままでは冷えすぎる。そうかといってエアコンなしでは暑くて熟睡できない。そのため疲れが蓄積されているのだろうと思う。ともかく頭がボウっとしている。さらに外を歩くとフラついてくる。

 そんな中、ある会の定例会で銀座の有名なおでん屋に行った。おでんは美味しかったが、客は少なかった。我われ一行は2階の一番奥の仕切られた席だったが、2階の客は最初から最後まで自分たちだけだった。帰り際にみたら、1階もまばらである。やはり、夏は客数が減るという話だった。

 実は食べ物は、物流の面からみると波動の大きな荷物である。もちろん、人口が変化しなければ胃袋の大きさは同じなので、消費される食べ物の量は変わらない。だが、季節などによって食べる物が変化する。夏にはおでんの具はあまり売れない。その分、違う食べ物が売れるのである。

 すると食品メーカーの物流を請けていると、そのメーカーがどのような商品をつくっているかによって波動が生じる。夏に消費量が増える商品なら、荷動きは夏が多くて冬は少なくなる。ただメーカー自身は計画的に作り置きなどができるので、年間を通してコンスタントに工場が稼働するようにコントロールできる。しかし、物流とくに運送はため置きができない。

 それに対して大型量販店など川下の物流なら、運ぶものが違ってもコンスタントに荷物がある。食べる物が違っても胃袋が同じなのだから消費される量には大きな変わりがないからだ。

 ともかく、ボウ・フラはまだまだ続く。

2017年7月17日

清風

 九州は大雨で甚大な被害が出ている。多数の死傷者を出し、家屋を流された人も多い。昨年の熊本地震に追い打ちをかけるような災害である。それに対して他の地方は、梅雨を置き去りにしてしまったような連日の猛暑だ。ほとんどの地方ではまだ梅雨が明けていないのに、35℃を超える地方が全国的に出ている。

 先週は4日間ほど北海道に行ってきたが、東京より暑かった。道内でも猛暑日の地方が続出するほど温暖化が進んでいるが、それよりも大きな変化は湿度である。昔はこの時期に北海道に行くと、気温は高くても湿度が低いので、爽やかな感じがしたものだ。北海道に来たな、と実感できた。ところが近年は北海道でも湿度が高くなってきた。北海道にも梅雨があるのではないかと思うほどだ。

 取材は経営者を訪問して会社の中で話を聞くので外の暑さは関係ない。またセミナーもあったが、ホテル内なので適度に空調がきいている。だが、移動中は暑かったし、それに今回はマルチテナント型の大型物流センターの現地説明会にも行ったので、猛暑の中できつかった。

 4日目は千歳発14時30分の飛行機で帰ってきたが、午前中は予定がなかったので、近場でどこかに行ってみることにした。どこが良いかと考えたら、札幌市内なのに羊ケ丘展望台には1度も行っていないことに気づいた。そこでコインロッカーに荷物を預けて行ってみた。

 暑さは相変わらずだったが白樺の木陰に立っていると気持ち良い風が吹いてきた。そこで面白いことに気づいた。同じ木陰で風に吹かれていても、林などの障害がある角度から吹いてくる風より、なんの障害もない草原の上を流れてくる風の方が、すがすがしく感じる。草原から吹いてくる風は清風という感じだ。何度か位置を変えてみたのだが、やはり風が違う。

 ちょうど2カ月後の9月中旬にも札幌に行く予定が入っているが、出張のついでに、今度はどこを回ってみようか。東京と違って、北海道では9月になるとかなり秋らしくなっているはずだ。

« 2017年6月 | トップページ | 2017年8月 »