清風
九州は大雨で甚大な被害が出ている。多数の死傷者を出し、家屋を流された人も多い。昨年の熊本地震に追い打ちをかけるような災害である。それに対して他の地方は、梅雨を置き去りにしてしまったような連日の猛暑だ。ほとんどの地方ではまだ梅雨が明けていないのに、35℃を超える地方が全国的に出ている。
先週は4日間ほど北海道に行ってきたが、東京より暑かった。道内でも猛暑日の地方が続出するほど温暖化が進んでいるが、それよりも大きな変化は湿度である。昔はこの時期に北海道に行くと、気温は高くても湿度が低いので、爽やかな感じがしたものだ。北海道に来たな、と実感できた。ところが近年は北海道でも湿度が高くなってきた。北海道にも梅雨があるのではないかと思うほどだ。
取材は経営者を訪問して会社の中で話を聞くので外の暑さは関係ない。またセミナーもあったが、ホテル内なので適度に空調がきいている。だが、移動中は暑かったし、それに今回はマルチテナント型の大型物流センターの現地説明会にも行ったので、猛暑の中できつかった。
4日目は千歳発14時30分の飛行機で帰ってきたが、午前中は予定がなかったので、近場でどこかに行ってみることにした。どこが良いかと考えたら、札幌市内なのに羊ケ丘展望台には1度も行っていないことに気づいた。そこでコインロッカーに荷物を預けて行ってみた。
暑さは相変わらずだったが白樺の木陰に立っていると気持ち良い風が吹いてきた。そこで面白いことに気づいた。同じ木陰で風に吹かれていても、林などの障害がある角度から吹いてくる風より、なんの障害もない草原の上を流れてくる風の方が、すがすがしく感じる。草原から吹いてくる風は清風という感じだ。何度か位置を変えてみたのだが、やはり風が違う。
ちょうど2カ月後の9月中旬にも札幌に行く予定が入っているが、出張のついでに、今度はどこを回ってみようか。東京と違って、北海道では9月になるとかなり秋らしくなっているはずだ。
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