ボウ・フラ
ボウ・フラ‥‥蚊の幼虫のボウフラのことではない。暑さで頭は慢性的にボウっとしている。一方、直射日光を浴びて屋外を歩いたりすると足元がフラついてくる。こんな今日このごろの状態をボウ・フラという。
九州北部は大雨が続き、甚大な被害に見舞われた。それに対して自分が住んでいる関東は空梅雨の様相で、降雨量が少ないまま梅雨明けになった。利根川水系など首都圏の水がめのダムはどこも貯水量が少なく、取水制限がされている。そのような中で、寝苦しい毎日が続く。一晩中エアコンを入れたままでは冷えすぎる。そうかといってエアコンなしでは暑くて熟睡できない。そのため疲れが蓄積されているのだろうと思う。ともかく頭がボウっとしている。さらに外を歩くとフラついてくる。
そんな中、ある会の定例会で銀座の有名なおでん屋に行った。おでんは美味しかったが、客は少なかった。我われ一行は2階の一番奥の仕切られた席だったが、2階の客は最初から最後まで自分たちだけだった。帰り際にみたら、1階もまばらである。やはり、夏は客数が減るという話だった。
実は食べ物は、物流の面からみると波動の大きな荷物である。もちろん、人口が変化しなければ胃袋の大きさは同じなので、消費される食べ物の量は変わらない。だが、季節などによって食べる物が変化する。夏にはおでんの具はあまり売れない。その分、違う食べ物が売れるのである。
すると食品メーカーの物流を請けていると、そのメーカーがどのような商品をつくっているかによって波動が生じる。夏に消費量が増える商品なら、荷動きは夏が多くて冬は少なくなる。ただメーカー自身は計画的に作り置きなどができるので、年間を通してコンスタントに工場が稼働するようにコントロールできる。しかし、物流とくに運送はため置きができない。
それに対して大型量販店など川下の物流なら、運ぶものが違ってもコンスタントに荷物がある。食べる物が違っても胃袋が同じなのだから消費される量には大きな変わりがないからだ。
ともかく、ボウ・フラはまだまだ続く。
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