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2017年9月

2017年9月25日

宅配便値上げ

 宅配便の値上げ交渉が進められている。30~50%というのが値上げ要請の目安のようだ。パーセンテージではなく金額で交渉されるが、いろいろなところで聞くと、現行の料金に対して、だいたい30~50%の範囲に入っている。

 物流業界の関係者ではないが、宅配便で全国に一次産品を発送して商売をしている友人がいる。所在地は地方だ。小さな会社なので、営業費用の中に占める物流コストは大きい。ずっと以前に、物流費を削減する方法があるかというので、荷物の大きさなどから2箱を束ねて1個扱いとして出荷した方が割安になるだろうと話した。その通りに実践したら、以前よりコストダウンになったようだ。

 この会社に最近、ある宅配便事業者が値上げ要請をしてきた。具体的な金額は書かないが、全国一律(離島を除く)の現行料金に対して、約11%の値上げ要請である。その点では値上げ要請のパーセンテージが低いことになるが、ベースの現行料金が大量出荷の荷主よりも高いので、宅配便事業者もその点を考慮した金額なのだろうと思われる。

 実は、数カ月前に宅配便の値上げなどが大きく報道されていたころ、値上げ要請があったらどのように対応したら良いだろうかと聞かれたので、「うちの荷物は再配達がないはずだ」と言えば値上げ幅を下げてくるよ、と入れ知恵をしておいた。発送先は学校法人や自治体関係先が多いので、平日の日中なら基本的に再配達はないからだ。

 宅配便事業者が最近になって値上げ要請をしてきたので、再配達がないと言ったら、即座に値上げ金額を半額にしたという。そこで、「おい、その通りにいったぞ」と連絡が入った次第である。その宅配便会社の担当者も、運送に詳しい取引先だという認識があるようだ。そこで何も言わずにすぐ半額にしたのだろう、という話になった。だが、業界を知っている荷主だから再配達がないことを理由に交渉する可能性があると、最初から2倍の金額を持ってきたかも知れないぞ、といって笑った。

2017年9月18日

足もはやまり

 いつもと違う音でスマホが鳴り出したので何事かと思ったらJアラートだった。15日朝7時ちょっと過ぎ、札幌のホテルである。Jアラートで注意を喚起されても、どうして良いかわからないというのが正直なところだ。たまたま札幌にいたのだが、すぐに北海道上空を過ぎたようだ。注意しろと言われても、如何ともしがたい。迷惑というよりも危険きわまりなく、北朝鮮には困ったものだ。

 ちょうど2カ月前も札幌に来た。その時は道内でも35℃を超える地域があったほどで猛暑だった(7月17日「清風」)。それに対して今回は秋らしさが忍び寄っていた。昨年の9月に来たときは暑かったが、今年が普通なのかなと思った。

      去る夏や 北の都の 夕暮れに 行き交う人の 足もはやまり

 これは2001年8月23日の18時ごろ、札幌駅前通と大通公園が交差するあたりでメモ的に記したものだ。まだ明るいが秋を思わせる風が少し吹いてひんやりと感じた。行き交う人も、1日の仕事を終えて帰宅すると思われる人たちが増え、風に促されて少し足が早まったように思ったものだった。

 あれからすでに16年も経ってしまったのかと、あらためて歳月の流れの早さに驚く。今回の札幌行きは9月中旬だが、16年前の8月下旬と同じように、風が秋の訪れを感じさせたので古いメモを読み返した次第である。

 ところでJアラートが鳴った当日はセミナーがあり、ディスカッションにパネリストとして参加した。翌16日の「北海道新聞」をみたら「変わる物流」と題してセミナーの記事がでており、自分も写真に写っていた。名刺を交わした道新の記者によると同シリーズで今後も取材を進めていくのだという。先々週は当事務所に「産経新聞」の記者が2人きた。産経は少し異なる切り口だが、そのシリーズの一環として物流も取り上げるようだ。一般紙が以前よりも物流に関心を示すようになってきているのは喜ばしい。

 それにしてもである。秋を思わせる風で思わず足がはやまるのなら情緒がある。だが、Jアラートの警鐘で足がはやまる事態には怒りを感じる。

2017年9月11日

気分一新

 6月中旬からずっと忙しく心身ともに疲れ気味だ。ほどほどに息抜きはしているが、若い時のようにムリはきかない。精神的にも常に追いかけまわされているような毎日である。そんなことで、気分一新が必要なのだが、なかなか上手くいかない。

 ところが、ちょっとしたことで意外に気分転換が図れるものだ。ある人から百貨店のカタログギフトをいただいた。しかし、コレといって欲しいものがない。2週間ぐらいそのままにしておいたのだが、せっかくだから何か頼もうともう1度カタログをみた。そして二つ折り財布を注文した。

 普段は紙幣財布と小銭入れを持って歩いている。だが、仕事が休みの日や、土日でも事務所で原稿書きをする日などは、気分転換も兼ねて紙幣も小銭も入る二つ折り財布を使っていた。この財布は外側が布製で内側が革製のもので10年以上使っている。そのため外側の布が擦り切れていた。そろそろ買い替えないとと思っていたのだが、使えないわけではないし、愛着もあってなかなか買い換えることができなかった。そこでこの際だからと注文したのである。

 ところが新しい財布が届くと早く使いたいという気持ちになってきた。そして新しい財布を持って出かけたら、なぜか気分も一新したのである。ちょっとしたきっかけで気分転換できるものだ。

 気分転換ということでは、先日、富山で開かれたJC物流サービス部会のシニア同窓会に行った。自分はJCのメンバーではないが、毎年、シニア同窓会の案内をいただくので、できるだけ参加している。昨年は5月末に山形県の天童だった(当コラム2016年6月6日「山寺(立石寺)」)。この間に何度か顔を会わせている人もいるし、前回以来1年数カ月ぶりの人、それ以上お会いしていなかった人もいる。いずれにしても懐かしく気分転換になった。

 ところで新しい財布だが、気持ちが解放されて散財しないか不安があった。だが、よく考えてみたら、散在するほどの中身は常に入っていないことに気づいた。あぁ~安心。

2017年9月 4日

キャンパス

 日本物流学会の全国大会があった。今年は東京・国分寺市の東京経済大学が会場である。東経大の校内はスペースもゆったりしていて緑も多い。いかにも大学のキャンパス、という雰囲気だ。

 東経大は古くからの歴史があり、しかも都内ではあっても23区外なので、ゆとりをもったレイアウトが可能なのだろうと思う。都心部の大学ではなかなか「キャンパス」という感じにはなりにくい。スペースの制約などから、どうしても機能本位の感じになっている。その点、東経大は環境的にも恵まれていて、このような雰囲気の中で勉強ができる学生が羨ましい。

 年1回の物流学会の全国大会には毎年、可能な限り参加するようにしている。今年も2日間にわたって勉強をさせていただいた。物流を専門的に学んだことのない自分にとっては、希少な勉強の場だ。

 自分はジャーナリストなので、学者や研究者ではない。だが、取材した内容をただ報告するだけで一件落着としたのでは物足りない。取材の積み重ねで得られた多数のファクトを、どのように整理・分類・分析して簡単な理論化を図るか、というのは自分にとって大きな課題である。そのための切り口の示唆やヒントを得る数少ない機会である。

 今回の特徴としては、最近は物流が注目されてきたと、何人かの先生があいさつなどの中で触れたことである。念頭にあったのは、とくにこの間のネット通販と宅配をめぐる一連の報道などの影響であろうと思われる。実際、一般の人たちの物流に対する関心が高まってきたのは事実だ。また、行政でもかつて経験したことのないほど、具体的な施策を打ち出してきている。今回の研究発表も、これら昨今の社会的関心を反映したような研究テーマが多かった。

 物流学会の翌日には、ある大学の学生が当事務所を訪ねてきた。研究論文を作成するためのヒアリングである。その学生は大手問屋に就職が内定しているということだったので、物流事業者を使う側だね、と言ったのだが、ともかく「学問」的な1週間だった。しかし、我がキャンパスは現場であるというスタンスは忘れないようにしよう。

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