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2017年9月18日

足もはやまり

 いつもと違う音でスマホが鳴り出したので何事かと思ったらJアラートだった。15日朝7時ちょっと過ぎ、札幌のホテルである。Jアラートで注意を喚起されても、どうして良いかわからないというのが正直なところだ。たまたま札幌にいたのだが、すぐに北海道上空を過ぎたようだ。注意しろと言われても、如何ともしがたい。迷惑というよりも危険きわまりなく、北朝鮮には困ったものだ。

 ちょうど2カ月前も札幌に来た。その時は道内でも35℃を超える地域があったほどで猛暑だった(7月17日「清風」)。それに対して今回は秋らしさが忍び寄っていた。昨年の9月に来たときは暑かったが、今年が普通なのかなと思った。

      去る夏や 北の都の 夕暮れに 行き交う人の 足もはやまり

 これは2001年8月23日の18時ごろ、札幌駅前通と大通公園が交差するあたりでメモ的に記したものだ。まだ明るいが秋を思わせる風が少し吹いてひんやりと感じた。行き交う人も、1日の仕事を終えて帰宅すると思われる人たちが増え、風に促されて少し足が早まったように思ったものだった。

 あれからすでに16年も経ってしまったのかと、あらためて歳月の流れの早さに驚く。今回の札幌行きは9月中旬だが、16年前の8月下旬と同じように、風が秋の訪れを感じさせたので古いメモを読み返した次第である。

 ところでJアラートが鳴った当日はセミナーがあり、ディスカッションにパネリストとして参加した。翌16日の「北海道新聞」をみたら「変わる物流」と題してセミナーの記事がでており、自分も写真に写っていた。名刺を交わした道新の記者によると同シリーズで今後も取材を進めていくのだという。先々週は当事務所に「産経新聞」の記者が2人きた。産経は少し異なる切り口だが、そのシリーズの一環として物流も取り上げるようだ。一般紙が以前よりも物流に関心を示すようになってきているのは喜ばしい。

 それにしてもである。秋を思わせる風で思わず足がはやまるのなら情緒がある。だが、Jアラートの警鐘で足がはやまる事態には怒りを感じる。

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