増刷(第2刷)
今年1月に出版した『トラック運送企業の生産性向上入門』(白桃書房)が増刷になり、第2刷が手元に届いた。
過去に一番増刷された著書の場合、初版が発行された2カ月後に2刷り、その3カ月後に3刷り、さらに3カ月後に4刷り、その後も順調に増刷されたので、かなり早いペースだった。今回は初版の発刊から約9カ月後の増刷である。
それでも増刷になったので、ともかく良かった。ホッとしている。最近は本が売れないので、出版社もなかなか本を出してくれない。ある程度、売れそうだという見通しがないと、出版契約が難しいのである。
昔を懐かしがっても進歩はないが、バブルのころは「何か書きたいテーマがあれば出版しますよ」と言ってくれる出版社もあった。ところがバブル崩壊後は徐じょに厳しくなり、こちらから企画を持ち込んで検討してもらうようになった。それでも最初は口頭で構想を説明するだけで良かったのだが、やがてラフのコンテンツを持参して検討してもらうようになってきた。
そのような中で出版を了承してくれたのだから増刷はありがたい。出版社に義理が立ったので、とりあえず一安心。これで、次の企画を持ち込む時に多少は有利な条件ができたことになる。
それにしても売れないライターは厳しい。知り合いの物流業界人の何人かは、流通一般を対象にした方が良いのでは、と言ってくれる。また、運送業を対象にして書いても買ってくれないから、むしろ荷主側に立った内容を書いた方が売れるよ、と言う人もいる。一方、編集者の中には、浅い内容でも良いから、表層をさらりと書き流す程度の原稿なら、ある程度は売れるから出版しても良いと言ってくれる人もいる。軽い内容の方が売れるのは事実だ。
いずれも、その通りだと思う。だが、それは分かっていても、なかなか‥。
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