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2018年2月26日

平昌五輪

 平昌の冬季オリンピックが昨日で閉会した。3月9日にはパラリンピックが開会する。冬のスポーツをしている人やファンには申し訳ないが、正直なところ個人的には夏季オリンピックと比べると関心が低い。もちろん、日本選手が上位入賞する可能性の高い競技は観たいし、実際にテレビ観戦した。しかし、それ以外の競技には興味がわかない。それに対して夏季オリンピックは、日本選手が決勝に残らなくても、ひょっとして世界新記録が出るかも知れない、と観てしまう。

 また、今回ほど政治的な思惑があからさまに出たオリンピックも珍しいのではないか。政治とスポーツは別などという幻想は持っていないが、あまりにも酷すぎる観がした。テレビに映る韓国大統領をみて、これが一国の大統領なの? と思わざるを得ないような場面もあった。

 さらにスポーツと経済の関係も強く感じた。顕著なのは競技の時間帯である。それぞれの競技の人気が高い国々向けに、テレビでライブ放送できるようなスケジュールと聞いた。選手よりも政治、経済の都合を優先したオリンピックといえる。

 もっともテレビではライブ中継を重視しなければならない事情も分からなくはない。インターネットが普及し、リアルタイムで勝敗を知ってしまう人が増えれば、録画放送では視聴者が減ることになる。

 それにしても連日のオリンピック放送には、正直なところかなり辟易している。とくにNHKの放送時間は異常だ。レギュラーのニュース番組も時間を短縮し、そのうえ短縮した時間内でもオリンピックの話題が多くを占める。BSも含めてNHKは、あたかもスポーツ専門の放送局になったかのようだ。

 さらに、NHKや民放を問わず、的外れなインタビュアーが何人かみられた。インタビューされている選手の表情が一瞬、「ハッ」となる場面を何度かみた。瞬間的にインタビュアーを見下したような目の表情も垣間見えたが、世界レベルで優れた選手は年齢が下でも役者が上だ。ピントがズレた質問に対しても、それなりに対応していたのはさすがである。インタビューの内容はインタビュアー自身を等身大に映しだす鏡でもあるから怖い。他人ごとではないぞ。

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