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2018年8月

2018年8月27日

103-100=3

 第100回全国高校野球選手権記念大会が終わった。優勝校は大阪桐蔭で、史上初の2度目の春夏連覇である。それはそれで大変な記録だが、自分には準優勝の金足農業高校のほうがずっと強く印象に残った。大阪桐蔭が勝ってもさほど驚きはない。「やはり勝ったの。そうだろうね」という程度の受け止め方だ。それに対して金足農高は、準優勝でも「へぇ~、大したものだ」と思う。

 これにはいくつかの理由がある。①甲子園出場校では数少ない公立高校であること=予算や練習環境などで私立校には及ばない、②地元出身の選手たちであること=全国から有望な選手を集めれば強くて当然、③農業高校であること=日本の産業における農業の位置づけや営農環境の現状などから、である。

 このようなことから(無意識かもしれないが)、金足農高を応援した人は少なくないはずだ。「日本農業新聞」も連日のように報道し、21日には電子号外、22日づけは1面トップだったという。同紙の報道ぶりをテレビで観たが、『金農』という大きな見出しの文字を、一瞬、『全農』と錯覚してしまい、すぐに気づいて苦笑した。

 ところで、秋田勢が決勝まで進んだのは、1915年の第1回大会(全国中等学校優勝野球大会)における秋田中学(当時)以来という。つまり金足農高は100回記念大会で、秋田県から103年ぶりに決勝にまで進んだ。この103-100=3こそ、100回記念大会を象徴する数字だと思う。「3」という数値の重みである。

 「3」という空白の間に、全国大会出場という夢を奪われた野球少年たちがたくさんいた。夢だけではなく命すら失った若い人たちもいたのである。このような意味で、103-100=3こそ、金足農高がもたらした最大の功績のような気がする。100年後の200回大会は203-200=3のままであってほしい。

2018年8月20日

引っ越し過大請求

 「物流コラム」なのに物流のことをほとんど取り上げていない。仕事ではいろいろな媒体にけっこう書いている。そのために、早い話がここで書くようなネタが残っていないのである。だが、たまには物流に関することも触れないといけないだろう。

 周知のようにヤマトホームコンビニエンスの過大請求がニュースになっている。昨年の宅配便のサービス見直しと料金値上げも、未払い残業代を巡って訴訟が起こされたことが、そもそもの端緒になっている。今回の過大請求問題も内部告発から明るみに出たものと思われる。だが、あれだけの営業所で過大請求していたとなれば、外部からは会社ぐるみと観られても仕方がないだろう。

 過大請求を可能にし、また支払者側がそれに気づかなかったのは、企業引っ越し固有の構造的な理由がある。企業引っ越しの場合、実際に引っ越す個人(転勤になった社員おびその家族)と、料金の支払い者(会社が支払う)が別になっている。企業が引越事業者と契約(単独契約と複数契約がある)し、転勤する社員にその事業者を紹介する。単独契約なら社員は指定された事業者と交渉、複数契約なら紹介された事業者の中から社員が自分で委託事業者を選ぶ。

 しかも、たいていの場合には企業の担当者が引っ越し荷物と見積もり金額などをチェックする手間暇を、引っ越す本人に任せている。たしかに大企業では新年度に何百人、何千人と一度に異動するので、それをチェックするだけでも大変な労力を要す。そこでチェックは本人任せになっても仕方がないが、これも現場と決済の乖離を大きくする要因の1つになっている。

 さらに、引っ越す本人と引越事業者の間では、見積依頼も見積金額の提示も、メールでのやり取りが主になっているのが実態である。転勤が伴うような企業、またその社員は電話などよりもメールでやり取りするのが当たり前の日常になっているからだ。さらに引越事業者側では、料金体系がパック料金になっていることもある。

 このような企業引っ越し固有の構造をみると、ヤマトに限らず他の引越事業者でも、同様の問題が全くないとは言えない。もちろん、だからといって過大請求が免責されるわけではない。

2018年8月13日

気づいたら独裁

 最近は連日のように日本ボクシング連盟のニュースが報じられている。報道されている内容によると、信じられないほどお粗末過ぎる。しかし、第三者としては、たしかに面白いことも事実だ。

 辞任を表明した山根明前会長の発言は非論理的だが、強面でワイドショーや週刊誌が取り上げるには恰好のキャラクターである。それに知能犯的ではなく、単純な不正なので、視聴者(読者)に分かりやすいのもネタとしては良い。

 だが可哀そうな犠牲者は現役のアマチュアボクサーだ。一所懸命に練習に励んでいる人たちにとっては迷惑な話である。とくに、判定にまで介入していたとするなら、もはやスポーツとは言えない。

 不思議なのは、なぜこんな状態になってしまったのか、である。山根前会長の責任はもとより、それを容認していた理事たちの責任も重い。山根前会長だけが前面に出ているが、陰に隠れている理事たちも同罪である。

 それにしても、文部科学省の管轄だろうが、よく一般社団法人として認可した(認可し続けた)ものだと不思議に思う。もっとも最近は、民間企業と同じ営利事業をしていても、一般社団法人にしているケースが増えてきた。一見、公的な事業のように錯覚させることができ、税制的にも優遇されるからである。

 それはともかく、一般社団法人で「終身会長」なんて驚いた。このような独裁体制にしてしまったのは理事たちの自己保身、それは同時に個人的利益のためだろう。アマチュアボクシング界のことなど眼中にないのである。

 だが、けっして他人ごとではない。議員センセイ方が国民や国家よりも自己保身に走れば、日本という国が独裁国家にならないとは限らないからだ。そのうち「終身総理大臣」なんてことにならなければ良いが‥‥。

2018年8月 6日

火星接近と迷信

 先週はいろいろなことがあった。総じていえば「非生産的」で、ついていない1週間だ。

 15年ぶりに火星が地球に大接近というニュースをテレビで観ていた。次に接近するのは17年後だという。それならと夜空を見上げたら、たしかに南の方に大きく輝いている星がある。やや赤みがかっているので、あれが火星だなとすぐに分かった。

 災難は翌日から始まった。スマホからEメールが開けなくなってしまったのだ。OCNのトップページは開けてメール以外は問題ない。メールだけが「セキュリティ警告」がでて先に進めない。外出先でメールを確認することができないので困ってしまう。

 そこでドコモショップに行ったら何と3時間待ちである。それでも仕方がないので待ちながら様子を見ていると、操作などの相談者より新規契約の相談者が優先的に応対してもらっているように感じた。

 やっと順番がきたのだが、スマホの操作ではなく、プロバイダーの問題だろうということだった。そこでOCNに連絡して状況を説明すると、それに対応できる担当者が今日は予定がいっぱいとのことで、翌日、先方から電話をくれることになった。

 翌日、電話があり、あれこれ言われた通りに操作をしてもダメ。パソコンではメールが開けるので、スマホのセキュリティ設定の問題だろうということになった。再びドコモショップに行くと、前日も来ているということですぐに応対してもらえた。だが、やはりダメで担当者も原因が分からないという。仕方がないので、違うプラウザからOCNのトップページを開いてメールを開くようにした。

 翌日は朝の8時半に北関東地方のJRのある駅で待ち合わせである。9時から10時の間しか時間が取れないというので、朝早く家をでて向かっていたのだが、あと20分ぐらいで待ち合わせの駅に着くという所で、人身事故のため電車がストップ。しばらくの間、再開の予定が立たないとのことで、結局、取材をキャンセルするしかなかった。

 火星が接近すると戦争になるという説があるようだ。たしかに「貿易戦争」の様相をおびてきた。そして個人的には火星接近と災いが関連していると思いたくなってしまう。だが逆に、火星が遠のくにしたがって幸いがやって来ると信じることにした。

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