« 2018年8月 | トップページ | 2018年10月 »

2018年9月

2018年9月24日

向島百花園

 向島百花園(東京都墨田区)に初めて行った。行ったというよりも、立ち寄ったといった方が良いだろう。それにしても、まいった!

 墨田区堤通の、ある運送会社を取材で訪ねた。最寄り駅は東武伊勢崎線(スカイツリーライン)の東向島だ。東向島駅から取材先に向かって歩いて行くと、ちょうど中間ぐらいのところに向島百花園がある。そこで、取材が終わった帰りに立ち寄ったのである。

 入口のところに入場料が一般・個人150円と書いてあった(それしか見なかった)。小銭がなかったので千円札を窓口に出したのだが受け取ろうとしない。あれ? と一瞬の間があった。すると窓口の女性の人が、何か言いにくそうにしている。こちらも、よくわからずに不思議がっていると、印刷した紙を示しながら、小さな声だったので正確には聞き取れなかったが、おそらく「失礼ですが、こちらに該当しませんか」といったのだと思う。

 そこで紙をみたら、要するに60歳以上は無料と書かれてあるように観えた。観えたというのは、あまりはっきり読んだわけではなく、瞬間的に「あぁ、そういうことだったのか」と解釈したからである。そこで「ありがとう」といって千円札を引っ込めて園内に入った。

 パンフレットによると、向島百花園は文化・文政期(1804~1830年)に骨董商を営んでいた佐原鞠塢(きくう)によって造られた庭園とある。1938年(昭和13年)に東京市(当時)に寄付され、翌年から有料公開が始まった。現在では国指定名勝・史跡になっている。1万885㎡の開園面積には、年間を通して様ざまな花が咲いている。また、芭蕉の句碑をはじめ、計29の句碑、石柱などが建っている。

 なお、後でパンフレットを見たら65歳以上の一般・個人は70円と書いてあったので、どうして無料だったのかは分からない。それにしても、歳はとりたくないものだ。

2018年9月17日

リーマンショックから10年

 2008年9月15日のリーマンショックは世界中に大きな衝撃を及ぼした。早くもあれから10年である。

 リーマンショックは日本にも様ざまな影響をもたらした。とくに自動車産業などは大幅な減産に追い込まれた。自動車部品を運んでいるある中小事業者は、前年度の売上高が創業以来の最高だった。しかし、一気に約4割ほど落ち込んだ。当然、輸送量の減少も約40%である。同社はそれをどのように乗り切ったのか。それまで自車両輸送が6に対して傭車(下請けへの外注)比率が4だった。そこで長年の取引だが、やむを得ず傭車先との契約を解消することで、売上は減少したが、雇用を維持しながら何とか乗り切ったのである。

 割り切って言えば、下請けはこのような時のためにある。もちろん外注の方がコストダウンできるという面もあるが、同時に需給調整の役割をもっている。同様にリーマンショック後は、派遣切り(雇い止め)が社会的な問題になった。非正規雇用労働者との契約解消である。これもハッキリ言ってしまえば、非正規雇用労働者は安い人件費で働かせるとともに、景気調整のために存在するという本質が露骨に顕れただけである。

 厚労省の資料によると、2008年の非正規雇用労働者は1765万人だったが、2017年は2036万人で、15.4%の増加だ。正規雇用労働者は08年が3410万人で17年は3423万人と0.4%しか増えていない。これが昨今の「人手不足」の中身である。

 「アベノミクス」の柱の1つである金融緩和では、日銀の上場投資信託(ETF)を介した株式の保有残高が25兆円を超えているという。今の株価は日銀に買い支えられているともいえるが、永続するものではない。さて、これから何ショックが起きるのだろうか。

2018年9月10日

災害列島と物流

 先週は台風21号が過ぎたと思ったら北海道で大きな地震が発生。こんな大きな地震が北海道で起きたのは初めてではないか。

 地震が発生した翌日の7日18時から都内である会合があった。北海道から参加予定の2人のうち1人は再開した飛行機に乗ることができ、19時頃に参加できた。だが、もう1人はムリをせずに欠席することにした。

 それにしても台風21号による関西空港の被害や、それに先立つ西日本豪雨によるJR西日本の被害など、インフラのダメージは国民生活や経済活動などに大きな影響を及ぼす。とくに今回の北海道地震ではほぼ全道的に停電になった。北海道電力のエリアのほとんどが停電になるといったことは、前代未聞である。

 人的、物的な直接的被害はもちろん大変だが、スムースな人流や物流にも支障をきたす。物流だけをみても、停電が長期化すると冷凍商品の保管などができなくなってしまう。そして、道路や鉄道が被害をうければ物が運べない。西日本豪雨では鉄道が大きな被害をうけたので、山陽線で運んでいた鉄道コンテナは、トラックや船舶による代行輸送を余儀なくされている。また、名古屋~福岡では伯備線~山陰線~山口線経由の迂回運転も行われるようになったが、連結できる車両などの制約もあるので以前と同じ数量のコンテナを運べない。そのため、トラックでの代行輸送で苦労している物流事業者もいる。

 同じように北海道でのインフラの被害は、一大産業である酪農や農業に、大きな影響がでてくるだろう。物流が止まれば産地から市場への供給が出来なくなるからだ。その結果、生産者だけではなく消費者も被害に遭うことになる。

2018年9月 3日

若い起業家

 若い起業家に会って話を聞くと刺激的で楽しい。先週もそのような機会があった。この起業家はデジタルでコネクトする物流のオープンプラットフォームの構築を目指し、2015年6月に会社を設立した。

 なにしろデジタルな世界の話なので理解するのに苦労する。電話やFAXはもとより、いまやEmailもアナログと考えているという。それでも時間をかけて話を聞けば概略はそれなりに理解できる。いや、理解したつもりになれる。

 少なくともこれまで聞いた物流プラットフォーム構想の中では1番優れていると感じた。それは、SCM全体を包括的にとらえ、同時に物流現場の実態もそれなりに分かった上で「運ぶを最適化する」ために取り組んでいるからである。

 全体の仕組みは発荷主、3PL、実運送、着荷主を共通IDで繋ぐという構想だ。しかも、ドライバーが使う端末は、スマホだけではなく、ガラケイでも可能にしているという。アプリケーションとしてはバース管理、動態管理、求車などとしても利用できる。

 肝心な採算はまだである。今後も、いつまでに採算が取れるようになるといった計画は持っていないという。そのくらいに構えていないと、イノベーションはできないという考え方だ。また株主たちも、それを理解して投資している。

 このような話を聞くと刺激的で参考になる。

« 2018年8月 | トップページ | 2018年10月 »