向島百花園
向島百花園(東京都墨田区)に初めて行った。行ったというよりも、立ち寄ったといった方が良いだろう。それにしても、まいった!
墨田区堤通の、ある運送会社を取材で訪ねた。最寄り駅は東武伊勢崎線(スカイツリーライン)の東向島だ。東向島駅から取材先に向かって歩いて行くと、ちょうど中間ぐらいのところに向島百花園がある。そこで、取材が終わった帰りに立ち寄ったのである。
入口のところに入場料が一般・個人150円と書いてあった(それしか見なかった)。小銭がなかったので千円札を窓口に出したのだが受け取ろうとしない。あれ? と一瞬の間があった。すると窓口の女性の人が、何か言いにくそうにしている。こちらも、よくわからずに不思議がっていると、印刷した紙を示しながら、小さな声だったので正確には聞き取れなかったが、おそらく「失礼ですが、こちらに該当しませんか」といったのだと思う。
そこで紙をみたら、要するに60歳以上は無料と書かれてあるように観えた。観えたというのは、あまりはっきり読んだわけではなく、瞬間的に「あぁ、そういうことだったのか」と解釈したからである。そこで「ありがとう」といって千円札を引っ込めて園内に入った。
パンフレットによると、向島百花園は文化・文政期(1804~1830年)に骨董商を営んでいた佐原鞠塢(きくう)によって造られた庭園とある。1938年(昭和13年)に東京市(当時)に寄付され、翌年から有料公開が始まった。現在では国指定名勝・史跡になっている。1万885㎡の開園面積には、年間を通して様ざまな花が咲いている。また、芭蕉の句碑をはじめ、計29の句碑、石柱などが建っている。
なお、後でパンフレットを見たら65歳以上の一般・個人は70円と書いてあったので、どうして無料だったのかは分からない。それにしても、歳はとりたくないものだ。
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