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2018年10月

2018年10月29日

事実は小説より…

 世の中には不思議なことがあるものだ。最近の事件では、積水ハウスが55億円を騙し取られたという詐欺事件もその1つ。東京の五反田駅から徒歩数分の所に「海喜館」という古い旅館があり、その約600坪の土地を巡る詐欺事件だ。

 都内では便利な立地条件でこれだけのまとまった土地はほとんどなく、報道などによると地価は100億円ともいわれている。デベロッパーとしてはマンションなどを建てて稼ぎたいという気持ちが強いことは理解できる。

 だが、驚くとともに不思議なのは、金額もさることながら、それ以上に被害者の積水ハウスが不動産の会社であることだ。素人が詐欺に遭うのは分からないでもない。だが、不動産登記などに関する専門家が社内、社外にいるはずの大企業が、まんまと詐欺に引っかかるとは考えにくい。

 ネットなどでは憶測も含めて様ざまな裏話が流れている。その1つによると、担当部署よりも先に経営トップの決済があって進められた話という説もある。真偽のほどは分からないが、結果的に詐欺にあったことは事実だ。

 いずれにしても大手不動産会社を騙したのだから、地面師たちはプロ集団として「みごと」という皮肉も言いたくなってしまう。だが、地面師たちにとっての「リスクと採算」はどうなのだろう。1つは逮捕されて起訴になり、有罪になった時の刑期。もう1つは騙して取った金はどうなるのかである。刑期も短く、金も上手に資金浄化できるとすれば、「費用対効果」があるといえる。

 ともかく小説の世界のようだ。いやいや、「事実は小説よりも奇なり」という言葉があった。

2018年10月22日

電子決済

 来年10月から消費税率を10%にするという。景気への影響をできるだけ緩和しようと、いろいろな対応策が考えられている。中小小売店でキャッシュレス決済をした客には、一定期間ポイント還元する、という案もその1つだ。だが、これには与党内でも様ざまな意見があり、どうなるかは分からない。

 電子決済ということでいえば、10月16日の下野新聞(Webで閲覧)に面白い記事が出ていた。日光二荒山神社では、スマホでさい銭が支払えるシステムを導入したというのだ。東京都内の神社などでは初詣など特定の日だけ電子マネーでさい銭が奉納できるようにすることはあるが、恒常的なシステムの導入は全国で初めてという。

 仕組みはQRコード付きの看板を設置し、参拝者はスマホで読み込んでアプリからさい銭の金額を選ぶというもの。100円、1000円、1万円の3種があるが、その他の金額を自由に設定もできるようだ。同神社では境内の9カ所にQRコード付き看板を設置したという。

 こうなると「さい銭泥棒」もキャッシュレス化という新時代に対応しなければならない。たとえば境内に偽のQRコードを設置して、偽の口座にさい銭が入るようにするのも方策の1つではないか。どれが本物でどれが偽物のQRコードかなど、一見しただけでは分からない。

 そこで、笑点の三遊亭小遊三さんに伺いたい。これって、さい銭泥棒のイノベーションでしょうか?

2018年10月15日

51年後の「瞳」

 仕事で高松に行った翌日、高松港から小豆島の土庄港にフェリーで渡った。小豆島で1泊して、フェリーで福田港から姫路港に行き、姫路から新幹線で帰ってくるという日程だ。

 小豆島を訪ねたのは51年ぶりである。むかし若い時に大川郡志度町(現在はさぬき市)に約3カ月ほどいたことがあった。その時、小豆島に行き寒霞渓や苗羽小学校田浦分校(現在の映画村にあるセットよりも1つ手前のバス停)などを周った。

 土庄港に着くとあいにくの雨だった。寒霞渓に行きたかったが、バス案内所で聞いたら、この時期は土日しかバスが運行されていない。10月19日から秋の観光シーズンで毎日、運行するという。「草壁港までバスで行って、そこからタクシーで行けるが、この天候ではおそらく何も見えませんよ」というので断念。小豆島オリーブ公園に行くことにした。

 雨が酷いのでオリーブ公園内の建物に入って傘をたたんだ瞬間、スマホが鳴った。なんと、松山の友人からの電話だ。いつも四国に来る時には知らせるのだが、友人がけがをしてリハビリ中なので今回は連絡しなかった。だが、偶然の電話で、これには驚いた。

 その後、二十四の瞳映画村に周った。岬の分教場(セット)の教室で小さなイスに座り、黒板などを写真に撮ることにした。これはカラーではなく、光のグラデーションだけで表現した方が良いなとカメラをモノクロにセット。

 ファインダーを覗いていると、ふっと、今の自分の瞳は51年前と同じだろうか? という問いが頭に浮かんだ。しかし、答えは分からない。ともかく、まだまだ夢を追い続けようと自分に言い聞かせながら、何度もシャッターを押した。

2018年10月 8日

成行き

 先週の後半は福岡、鹿児島、宮崎(都城)と周った。台風24号が過ぎたばかりなので天候は大丈夫と思っていたのだが、早速、台風25号が来襲。あれこれ嘆いてもしょうがないので、成行きと覚悟を決めて出発した。

 福岡は取材の後、友人と食事をして1泊だが、小雨に見舞われた1日だった。翌朝は新幹線で鹿児島に向かうも、やはり台風の影響で天候は良くない。だが、到着後はホテルでセミナーと懇親会、そのまま宿泊なので天候には左右されなかった。それでも夜間は風と雨の音が強かった。翌日は鹿児島中央から特急で都城へ。台風の影響を免れることはできないが、都城島津邸を訪ねたころは小雨が降ったり止んだりだったので助かった。

 自然現象だけはどうしようもない。福岡で取材した企業はJRの冷凍コンテナを1番数多く保有している。先の集中豪雨で山陽本線が不通になってコンテナ輸送ができず、やっと再開するという当日にまた台風で再開延期となり、トラック輸送での対応を余儀なくされた。

 緊急対応ということでは、九州に出張する前々日に、神奈川県の川崎市で取材をし、次の取材先である都内江東区に車で向かう途中に羽田空港のそばを通った。見ると屋外にブルーシートをかけて荷物が並んでいた。聞くところによると、関西空港に輸入されていた荷物が、暫定的に成田と羽田に持ち込まれている。だが、即時に捌ききることができずに何日間か滞留しているのだという。

 自然現象はコントロールできない。成行きと覚悟しなければならないが、「成行き任せ」では他力本願になってしまう。そこで「成行き対応」ということになる。

2018年10月 1日

間服と肩こり

 昨年は10月になっても暑い日が続いたように記憶している。今年も同じように暑い日が長く続き、夏から一気に冬になったように感じるのだろうと予測していた。だが、9月中旬を過ぎると朝夕などはけっこう涼しく感じる日も増えてきた。

 もちろん、まだまだ暑い日もあるが、それでも7、8月とはかなり違う。今年はここ数年より寒くなるのが早く、冬が来る前に、秋らしい日があるのだろうか。

 この間ずっと、夏物のジャケットを着ていたのだが、9月も終わりになってからは、涼しく感じる日には間服のスーツを着ることもある。ネクタイはまだしないが、それでもスーツは夏物のジャケットより肩こりがする。

 夏物を着ている間は、万年筆ケースや名刺入れなどをカバンに入れて持ち歩いていた。しかし、スーツになると上着のポケットに入れる。長年の習慣で、何はどこのポケットと決まっている。そのため上着が重くなり、ノーネクタイでも肩こりがするのである。これでネクタイを締めるようになったらどうなるのだろうか。この先が思いやられる。

 反面、スーツにネクタイの方が、何となく気が引き締まるように感じるから不思議だ。長年にわたって、そのように慣らされてしまったのかも知れない。考えてみると、哀れなものだ。

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