3年後の取材約束
先日、ある地方の中小運送事業者を訪ねた。取材が一通り終了して雑談になった。社長は若く見えるが70代後半である。社長からすると小生などはまだまだ若手なので、「これからだから頑張れ」と励まされた。そのうち人生100年時代が来て、70歳代でも「最近の若い者は……」などと小言をいわれる時代が来るかもしれない、といって笑いあった。
実際に社長の意欲は旺盛で、新しい事業分野の研究に積極的に関わっている。今回の取材はそれに関連する内容だった。社長が意欲的に取り組んでいる新事業に対して新しいオファーが入った。その最初の打ち合わせの翌日なら、前日のホットな内容も話せるということで取材日が決まったのである。
前日の話とは、同社の隣県の山間部の関係者から、ドローンを使った新しい物流システムを企画できるか、というものだった。ドローンで往復の荷物が確保でき、さらに廃校舎を活用した拠点とトラック輸送を組み合わせるという構想である。社長は、実現化に向けて具体的に検討することを約束してきた、という。この計画は隣県の地場産業の将来にも関わるので、事業当事者だけではなく県や自治体もバックアップする意向のようだ。
計画では、実際の事業開始は3年後である。3年間にはドローンを巡る諸条件も大きく変わってくるので、実現の可能性は高い。これには地元のテレビや新聞も関心があるので、オープニングには取材に来るだろうと予想してる。そこで社長から「連絡するので森田さんも取材に来てくれ」といわれ、「喜んで」と3年後の取材の約束をした。
3年後の取材の約束など初めてのことだ。それに社長はその時点では傘寿である。当方も、若い気持ちをもってまだまだ頑張らなければいけないという意欲がわいてきた。
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